慣れたわけじゃないけど見方が変わった

重症患者にあがってた患者さんが、昨晩他界された。

1時間も残業していて最後の仕事の薬のセットを始めたときに急変してモニターのアラームがなった。時間も時間で人が少ない勤務帯だったからできることはやりつつ自分の仕事を終わらせて早々に帰宅した。

初めて急変時の状況をみたときは何が起きてるのかわからないし、人って急にステるんだって思って寂しい気持ちになってたけど今は、あまり悲しい気持ちにはならなくなった。

DNARだから最後の対応{薬剤投与なし気管挿管なし吸引のみ}してるときにシフト作ってた主任さん達がすべてを中断してその方の対応しながら 
『がんばるよ~まだいきるんだよ~』
って声かけててなんか疑問に思ったの。

その人それまですごい頑張って生きてて、3か月前はあるけたのにどんどん状態悪くなって元気なときは必死に抵抗していた吸引を毎日頻回にやって本当に苦しい中やっと最期を迎えたんだと思う。私はこれでやっと楽になれるねっていう気持ちでいっぱいだったの。

人が長生きすることがすべていいってわけじゃない。健康で長生きできるのが、温かい布団の中で眠るように亡くなるのが一番いいけれどそうはいないのが現実だから自分の死ぬタイミングを決めたい。

安楽死は未だに許可されてないんだよね。日本の情勢や歴史はよくわからずここまで来てしまったからなぜ安楽死させるのが違法なのか理解できてない。けどもし国の法律を作ってるひとや安楽死を反対している人たちに時間があるならば、転院先も見つからず身寄りがないまたは家族と絶縁状態でDNARをとっている最終目標が未定なままで入院期間が長期化している重症患者さんの1日をみていてほしい。

どんな状態でも生き続けるのがいいこと?

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