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【図解あり】求人広告サイトのビジネスモデルとは?

HRチャンネルの前田です。

この記事を書いている私は、2012年からの8年間、
jobMAKER
https://jobmaker.jp/
という求人サイト構築パッケージの企画・販売・運営・制作を経験。これまでに100サイト近くの求人サイト構築に携わってきました。その経験を元に求人広告サイトのビジネスモデルについて解説します。

求人サイト構築のご要望をいただく中には、新規事業としてリクルートやマイナビ、エン・ジャパンがやっているような求人広告事業を始めたい!というご要望をいただく事も多く、

「どんな求人広告ビジネスモデルにすればいいと思います?」

というご相談をよくいただきます。

そこで今回は、私がいつも説明している求人サイトのビジネスモデルを図解で解説します。

【1】掲載課金モデル

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①掲載課金モデルとは
人材募集をしている企業が求人サイトに求人情報を一定期間掲載することに対して課金するビジネスモデルです。期間や課金金額はサービスにより異なりますが、2週間で●円、4週間で●円などという値付けになります。

■メリット
<掲載企業の場合>
自社の求人に対していくら応募が入ったとしても、掲載料は一定のため、応募が入れば入るほど応募単価、採用単価が安くなるため、お得になります。

<求人サイト運営企業の場合>
掲載料を毎月課金する事ができるため、安定した収益を得ることができます。

■デメリット
<掲載企業の場合>
1件も応募が入らない場合でも課金が発生するため、成果なしで課金のみされて損をしてしまう可能性があります。

<求人サイト運営企業の場合>
アクセス数、応募数を集められないと掲載企業からのクレームにつながるリスクがあるため、求人広告営業の担当者の心理的負担が高くなる傾向があります。
さらに集客のために、自ずとGoolge、indeedなどへの有料広告出稿などの投資にお金が比較的多くかかることが予想されます。

【2】応募課金モデル

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②応募課金モデルとは
広告掲載時点では料金は発生せず、求人に応募があったタイミングで初めて料金が発生するビジネスモデルです。

■メリット
<掲載企業の場合>
応募が入るまでは課金が発生しないため、広告予算を抑えることが可能です(仮に応募がゼロでも課金は発生しない)。
また応募数の上限設定ができるサービスであれば、予算もコントロールができます。

<求人サイト運営企業の場合>
成果報酬のため、掲載までのハードルを下げることができます。
また、採用課金と比較すれば、早いタイミングで課金ができるため、採用課金よりは資金繰りが楽になると思われます。

■デメリット
<掲載企業の場合>
自社が望むターゲット層からの応募ではない場合でも課金が発生します。
また、応募者との連絡が繋がらない、面接にこないといった場合でも応募課金は発生してしまいます。

<求人サイト運営企業の場合>
不採用の場合でも課金が発生するため、いたずら応募や重複応募が合った場合のフォローが必要となります。

【3】採用課金(お祝い金)モデル

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③採用課金(お祝い金)モデルとは
広告掲載時点では料金は発生せず、求人に応募後、応募者が企業に採用されたタイミングで初めて料金が発生するモデルです。

■メリット
<掲載企業>
採用になるまで課金が発生しないため、広告予算を抑えることが可能です。
また応募数の上限設定ができるサービスであれば、予算もコントロールができます。

<求人サイト運営企業>
成果報酬のため、掲載までのハードルを下げることができます。
営業担当者への心理的負担も一番低いモデルです。

■デメリット
<掲載企業>
サービスによりますが、無料での掲載となるため、掲載課金や応募課金と比較して、求人サイト運営側からのフォローが少ない傾向があると思われます。仮に掲載課金などで大量応募、大量採用に成功している場合はコストが高くなる可能性もあります。

<求人サイト運営企業>
採用になるまで課金できないため、サービスが軌道に乗るまでの間、資金繰りに苦しむことになります。(集客や運営にコストはかかるが、売上がゼロの状態が続く可能性あり)
・企業が自社サービス経由の応募者を採用したかどうかを常に把握する必要があるため、システム面・運用面での仕組み化が非常に難しい
・採用者からのお祝い金申請により、企業に採用されたことを把握できる仕組みを取り入れる事が多いが、お祝い金申請~振込までの仕組み化も非常に難しい

【4】その他の課金モデル-スカウト/集客支援オプション

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④スカウトサービス(オファー型求人ビジネス)
求人倍率が高くなってきていることで注目を集めるモデルがオファー型の求人ビジネス。
ユーザーをサービスに登録してもらい、採用企業に対してスカウトの権利を提供する代わりに課金をする仕組み。
スカウトする権利に対しての課金の他に、スカウトメールの送信通数に対しての課金などもある。
スカウトを受けるユーザー数がある程度ないと成立しないため、新規事業として始める場合には、スタートまでに時間を要する。

⑤特別掲載枠への掲載(オプション枠)
求人サービスのよくクリックされるエリアをオプション枠として販売するモデル。最近はオプション枠に掲載すると、indeedや求人ボックスなどのサービスから集客するというメリットを打ち出すケースも多い。
※indeed広告は掲載審査が高くなっているため、新規事業スタートの際にはご注意ください

⑥求人原稿作成代行、撮影代行など
求人原稿の制作、原稿内で掲載する写真の撮影などを代行するサービス。

さいごに

今回解説したビジネスモデルは、あくまでも基本的なモデルであり、それぞれを組み合わせたハイブリット型のモデルなども多く存在します。

企業によって提供できるサービスも様々かと思いますので、こちらで紹介したモデルをベースに各社さま毎のサービスを作り上げていただけるとよいのではないでしょうか。

弊社が提供する、求人サイト構築サービス「jobMAKER」では、ご紹介したビジネスモデルで求人サイトを構築可能ですので、もしご興味あればご覧いただければと思います。

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ちなみに、図解は、こちらのリンク先で用意していただいている図解キットを使わせていただきました。

▼引用:「ビジネスモデル図解ツールキットを無料で配布してみた」


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