黒木陽晴

人事マンなんかな?所属組織とは一切関係のない個人的なつぶやきです。あと、合唱団員です。

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最近の記事

営業マンの苦労と昇給交渉に潜む「疎ましさ」の正体

「誰かの懐が暖まるのを疎む」という感情は、多くの場合、自分が支払う側になったときに最も強く表れる。この心理は、高額な商品を扱う営業マンの立場を想像すれば、理解しやすい。営業マンは、商品が優れていることを顧客に説得しながらも、その商品を購入すれば相手のお金が自分の手に渡る瞬間を見届けなければならない。この過程で、顧客は単に商品に対する対価以上に、他者の利益に貢献していることを無意識のうちに「疎ましく」感じてしまうことがあるのだ。 たとえば、数百万円もする高級車や高価な時計を購

    • ジョブホッパーによるExcelにまつわる雑感 〜セルの結合に出会ってげんなり〜

      自慢じゃないけど、今いるのが8つ目の会社だ。業種も規模も様々、東京と地方(福岡)もちょうど半々くらい。 だのに、転職する都度、入った職場で「セルを結合する」を多用する新たなExcelドキュメントに出会って毎度げんなりする。 皆なぜそこまで「紙の上で情報を思い通りの位置に配置する」ということにこだわるのだろう?こだわっているようでいて、縦横の位置と概念的な関係がさほど洗練されているとも思えないし、余った部分を方眼紙状のまま放置してくれてやがるおかげで、範囲指定によるコピーに

      • いまもっとも引く手あまたの職業 ~保育士のエンプロイアビリティはあきれるほど高い~

        待機児童対策としての全国的な保育所開業ラッシュを背景に、保育士の求人倍率は高止まりの状況が続く。全職種の平均有効求人倍率が1.3程度であるのに比べ、保育士のそれは3倍前後で推移している。資格を持ちながら就業していない潜在保育士が90万人以上もいると言われ、この人たちの復職が大きな課題となっている。 現場に入ってしみじみと思うのは、保育士という職業の人たちのエンプロイアビリティ(=職場や仕事のために必要とされ続ける能力)は本当に高いということである。人を雇い入れ働く環境を整え

        • この国で給料がなかなか上がらない理由〜給料が安いと、社員は仕事を好きになる〜

          「求人への応募、届いてませんね」 「来てないねぇ。今日もゼロか……」 新型コロナウィルスによる感染症が街から人を追い出してしまうよりもちょっと前、そのころ私が在籍していた会社は国内外からの観光客向けの商売が好調だった。複数ある店舗をスムーズに運営するには従業員数が不足ぎみで、パート・アルバイト・フルタイムの別を問わず、1日でも早く増員する必要に迫られていた。 人を採用する方法にはいろいろあるが、費用対効果を考えればやはりネットの活用が本命だ。求人サイトや自社のホームページ

        • 営業マンの苦労と昇給交渉に潜む「疎ましさ」の正体

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          夢にうなされて目を覚ます話

          自分用メモ。 たったいま目が覚めた。時計を見ると午前3時ちょうど。 取引先にすごく優れた経営者がいて、彼が行う社内施策に自社の社長が惚れ込み、私にそれを学ぶように指示する、という夢を見ていた。社長から、彼がいかに先見の明に富んだ人物であるかを熱っぽく説かれながら、私はそれに共感しつつ、新しいことを学びたい、組織の本質が知りたい、という焦燥の気持ちで心臓が焼け付きそうになっていた。それが頂点に達したところで身体が堪えきれずに目覚めた感じ。 夢が唐突に中断して、見ていた夢の

          夢にうなされて目を覚ます話

          山本一郎氏による『日本人の給与がとんでもなく安い理由と、その問題の深刻さについて【令和の賃上げ・賃下げ論】』※文字起こし

          https://www.youtube.com/watch?v=g2V24Pv8PrI から文字起こしさせていただきました。 『はいっ山本一郎でございますこんにちは。みなさんチャンネル登録とコメントの方よろしくお願いします。 ということでね、今日お話をしてきたいなあと思ってるのは、令和の賃上げ論っていうね、結構重要な話が出てきてですね。 淡路島の蟹工船(苦笑)なんで出たの、って話からちょっと先にしたいんですけども。 どうもその、コロナで各社が相当の新卒採用の削減を行う

          山本一郎氏による『日本人の給与がとんでもなく安い理由と、その問題の深刻さについて【令和の賃上げ・賃下げ論】』※文字起こし

          「会社は学校じゃねぇんだよ」「学校みたいなもんじゃん」

          「会社は学校じゃねぇんだよぉっ!!!!」 「会社ってさあ、学校みたいなもんじゃん」   口調も趣旨も正反対の二つのセリフが、頭の中でリフレインする。     「会社は学校じゃねぇんだよぉっ!!!!」 いかにも芝居がかった調子で、PCのスピーカーから何度も何度も聴こえてきた。     ご存知の方もおられるかと思うが、「会社は学校じゃねぇんだよ」は今から2年ほど前、あるネットテレビ局が自社の社長の著書を下敷きにして制作したドラマのタイトルである。   主人公のキメ台詞でも

          「会社は学校じゃねぇんだよ」「学校みたいなもんじゃん」