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This コミュニケーション ネタバレ注意

This コミュニケーションを最後まで読んだ感想を書きます。
========== ネタバレ注意 ==========


========== ネタバレここから ==========
ラスト2話は、宇宙の外に行って帰ってくるというとんでもなくアクロバットな展開ながら綺麗に終わった。デルウハの行動原理は全くブレず、子供達が戻らないと知った途端、情に流されることなく静かに淡々と殺して7年過ごして穏やかに死んでいった。1度だけ子供達の思った時も証拠隠滅しようとしてるし。行動原理を曲げない最高の悪役。死ぬ間際に子供達の手を握って、誤解によって子供達も世界も数われた。ばかばかしいけど美しい。
第47話、デルウハを殴り殺す寸前で寸前で子供達全員で止めに入るシーン、最高だった。読者として止まってくれという思いが、キャラクタと一体になったように感じた。
1話ずつ振り返ると終わらないな。大雑把な話をしよう。
結局のところ子供達の成長する姿が良かった。序盤の互いに出し抜こうとしてまともに会話にもならない関係から、弱点を克服して信頼し合える仲間になっていく。デルウハの方法は最悪だけど、結果的に6人の絆を作った。作中で何度も言ってたように、誰からも顧みられる事がない中でデルウハは最悪だけどそれでも一緒に戦ってくれた。デルウハにとってはただの合理的対応だったけど、子供達はそこに救いを見出した。愛なんて所詮、勘違い、思い込み、だけどそれに救われる。デルウハの最期で手を握り返したところも含めて作品のテーマだったな。Discommunication がThis コミュニケーション。

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