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認知行動療法ってなんだろう?其の三

認知行動療法を何とか理解したい。さて、少しずつ言葉を分解しておりますが、其の三では、『認知』をもう少し考えてみようと思います。

気持ちがすごく落ち込んでいるときに、回りでひそひそ話している声がすると、「自分の悪口を言われている」と思い込んだりして、「もうダメだ」とココロがツラくなったり、もう「会社なんて行かない」と翌朝家にこもったり、家族に妙にきつく当たったり。
そんなこと、した覚えってありませんか??

日々の暮らしの中、「あっ、今わたし認知している。」と、頭で意識することって、実は殆ど無いかと思います。
ほとんどのことは反射的に(”自動運転のように”と、本にはありました)判断して行動しているものだそうです。
ですので、普段「認知している」を意識することは無いし、意識する必要も無いかと思います。

しかし、環境として強いストレスがかかっている時などには、判断に狂いが生まれることが少なくありません。其の判断を元に、現実的ではない・現実にそぐわない極端な判断をしてしまったりしてしまいます。そうすると、ココロがとってもツラくなったり、適当(適切)ではない行動をしてしまったりします。

知覚(センサー)⇒判断(CPU+アルゴリズム)⇒行動(命令)
 |___________________  認知  ____________________|   ↑
                     ここが適切でない

AIならこんなところなのでしょうか?分解してみると、CPUが遅くなっている or 思考回路がいつものルートではない or センサーに問題がある。

例えてみれば
1)センサーに問題・・・・・・ひそひそ話しが気になってしまう
2)思考回路に問題・・・・・・ 悪口を言われている。
3)CPUに問題・・・・・・・・疲労困憊続きで頭が回らない

1〜3のどれもが、みんながいつも使う「ストレス」って感じがしますね。

ちなみに『ストレス』の意味を調べてみると
1 《生体にひずみの生じた状態の意》寒冷・外傷・精神的ショックなどによって起こる精神的緊張や生体内の非特異的な防衛反応。また、その要因となる刺激や状況。
2 語勢。強さのアクセント。        (デジタル大辞泉 小学館)

なるほど、何かを守ろうとしている。防御反応が『ストレス』だと分かると俄然納得する。そして、「生体ににひずみ」という言葉もなんだかしっくりします。さすが、国語辞典。

認知行動療法の場合は、「慣例・外傷・精神的ショックなど」「その要因となる刺激や状況」が『ストレス』と捉えよるのがよさそうです。

そして、『認知行動』は「精神的緊張や生体内の非特異な防御反応」として、ストレスの意味に含まれていると「ストレス」の意味からうかがえます。

次は、『ストレス』を理解していきたいと思います。

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