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認知行動療法ってなんだろう?其の六

ストレスでゆがんだココロが判断した結果をどうするか?
間違った行動に出ないためにどうしたらいいか?

認知行動療法の本をいくつか読み進めていくと、要は、ボコボコになっているココロの変形具合で、その判断の傾向(クセ)を見定めていこう。この「傾向と対策」と言うのが認知行動療法の”療法”と言われる中身なのだと分かってきました。

確かに考え方の「傾向」(ある種のクセ)がその人ごとにあると思います。そのクセが強く出ていると、周りとの調和でつまづくことになったりする。これはもしかすると、心の病の人向けだけでは無く、広く人間誰しもがクセがあるように思えてきました。

私自身は、ひそひそ話とかが自分の悪口を言われているような被害妄想の傾向があります。それは、何度かひそひそ話の中身が悪口であると聞こえたり伝わってきた経験が強く働いています。これも判断のクセの一つだと思います。元々、仕事が今だとブラック前提の職場だったこともあり、その無駄な戦い方を強いられたために考え方がゆがんでいるなぁ、とも思います。
実際、まだココロの病が寛解していないのが正直なところ。

他にも、この数年大病を重ねて以来「自分は役に立たない人間だ」という悲観的な前提があったり、本当に自分でもやっかいなクセだなと思います。また、遺伝的にいくつかの障害・病気を持っていたため、なぜ僕はみんなと違っていろいろな身体のハンデを持つのだろう?という気持ちを小さい頃から持っていたことも、考え方の大きな「クセ」を作り出していたように振り返ったり。

環境や他者から生じるストレス・トラウマだけでは無く、自分の身体や経験もストレスとしてココロの変形につながるのか。そして、そのボコボコのココロは一定のクセがあることが分かってきます。

実は、認知行動療法は、考え方のクセを根本的に治療(療法)するというよりは、個別の考え方のクセを把握する対処療法によって成り立っているように思います。でも、対処が分かれば根本にもいい影響を与えそうです。

なんとなく認知行動療法の概念が分かったら、この自分の考え方の「クセ」を把握することに重点を移していくのが良いようです。どうやら本を見ると行動の一つ一つを、ノートにメモして行くことからスタートして行くことになります。

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