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みんなの『メイキング』を読みたい!

ここまでいくつか書いてきたドット絵メイキングシリーズですが、これは『にちよう企画班』でみなさんに語ってほしいこと、掲載していきたい記事の一例として始めた企画です。

メイキングの初回(金床)の記事にも書いたように「ドット絵講座をやってほしい」という要望は昔からよくあるのですが、実力のある人を見つけてきても、先生としてある意味「上から目線」で語るのは簡単ではありません。SNSが発達したイマドキですから「偉そうに語るほどのことか」なんて言われたらいや~んですしね。

それならメイキングでいきましょう、と。ドット絵はひとつの例に過ぎず、ゲームでも、小説でも、ウェブサービスでもかまいません。

作る過程で気を付けたポイントや失敗談は実用的なノウハウになるし、ある種のドラマが垣間見えることもあります。「偉そうに、上から」ではないというだけでなく、視点の違いは見える景色にも変化をもたらします。

ジブリ映画そのものより公開直前に日テレで放映されるメイキングの方がおもしろい、DVD・ブルーレイの映画そのものはちょっとアレだったけど特典ディスクの内容は良かった、と感じたことがある人は少なくないでしょう。メイキングは作品そのものとはまた別の価値があるわけです。

そしてメイキングは、それを読む人だけでなく、自分にもいいことをもたらします。作業過程を振り返り、自分自身やその作品を客観的に見ることで実力アップにつながることもあるでしょうし、作業過程を記録していくことで作り直しや派生作への展開に役立つこともあるでしょう。また、普段は無意識でやっていることをひとに伝えるために"言語化"することで自信が芽生えることもありえます。

「プロとか実力者でなくてもかまわない」のではなく、むしろ初心者や成長過程にある人の方がやってみる価値があるとも言えます。

『にちよう企画班』はクリエイター・表現者を応援するメディアになりますが「頂点に立つトッププレイヤーをめざせ!」「他人を出し抜け!」というノリではなく、幅広く在野の才能を見出しつつ、力を借りながらやっていきたいと考えています。そしてコンテンツのひとつとして、メイキング記事を掲載していくつもりです。

もっとも『にちよう企画班』に掲載させてもらうことが前提ではなくて、noteやブログなどで書いてくれる人がいたら、楽しみに読ませてもらいたいなと思っています(もし書いたら教えてください!)。

メイキングを語るのに必要な要素は、①作業過程と、②気を付けているポイント、③つっかえどころ(とその解決法)といった感じです。これから何か作るときに、まずはそれらのことを意識しつつ簡単な記録を残してみてはいかがでしょうか。それだけでも、良い意識の変化があることでしょう。

なおぼくの場合、③の解決法については「あまり気にしない」というのが多めです。もちろん「このハードルを越えるには、こうだ!」と語れたらいいんですけど……やっぱり、あまり気にしていないのです。


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