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#2 需要創発の紹介

今回は第2回需要創発コースについてご紹介します。

<投稿テーマ>
1. 九州工業大学について
2. 需要創発コースについて(←This week!!!!)
3. HPC2020チームについて
4. 大学院実践演習1の様子について
5. 大学院実践演習2の様子について

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需要創発コースってぱっと名前だけ見ても分からないですよね。
需要?創発?コース???
拙いですが1つずつ説明していきます。

・コースについて

まず、大学院でのコース・モジュール制とは何かから説明します。

九州工業大学大学院 情報工学府では平成19年度からコースモジュール制が導入されています。

コース・モジュール制はキャリアに必要な能力を体系的に身につけることを目的として導入された制度で、コースとモジュールの定義は下記の通りです。

モジュール:特定の学習目的を教授するための数科目(3科目程度)からなる科目群
コース:大学院修了後のキャリアパスを意識した科目体系のことです。コースを修了することで、目指すキャリアパスに必要な能力を体系的に身に着けることができる

2020年度に開設されたコースは14コースあるのですが、私達はその中の需要創発コースを履修しています。(他のコースの例として、ロボットコース、バイオインフォマティクスコース、ICTクラウドコース等もあります。詳しくは大学HP:https://www.iizuka.kyutech.ac.jp/graduate/course を参照してください。ちなみに私はICTクラウドコースも履修しています!)

ちなみに需要創発コースの修了条件は大学院実践演習モジュールと、取り組む課題に関係するモジュールを2つ以上取得することとなっています。

・需要創発コースの概要

需要創発コースの概要を大学HPから引用します。

> 実践的演習を通じて、新たな需要を創発できる人材の養成を目指したコースです。大学院実践演習Ⅰ/Ⅱ/Ⅲで提示される課題に対応して、プロジェクトの立ち上げ、チームの形成、課題設定、問題点の把握、ソリューションの提案、仕様書の策定、試作品の作成、納品に至るまでの課程に取り組みます。

SIerの業務をウォーターフォール型手法で上流から下流まで取り組むイメージです。

学生は需要創発コースを履修する際に取り組む課題を決めるのですが、実際にどのような課題が提示されているかの例を以下に示します。

<テーマ例>
・ソフトウェア開発プロジェクトの見える化支援ツール
・脳波測定による認識システム
・パワー制御系に関する研究
・接触型移動通信端末とAR技術を用いた学内案内システムの開発
・HPCクラスタのインスタント構築基盤ススクリプト/APIの開発
引用:需要創発コース | 国立大学法人 九州工業大学 情報工学府 【飯塚キャンパス】https://www.iizuka.kyutech.ac.jp/graduate/js

このように様々なテーマが設定されており、学生は自分の興味関心があるテーマを選ぶことができます。

ちなみにですが、チームメンバーに需要創発コースを履修した理由をインタビューしてみました。

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・つきやま:当時、同研究室であった先輩に教えて頂き、存在を知りました。企業との共同開発を通して、様々な知識と実践的な技術力を身につけることができると考え、履修しました。
・たかひら:年半という長期間でチーム開発するという経験をしたことがなく,社会人になるまでに貴重な経験ができると思ったから。
・ますい:過去に何度かチーム開発を経験してきたが、自分たちで全て課題を設定してきたので、クライアントが存在する開発を経験してみたかったから

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大学院実践演習はM1前期〜M2前期までの1年半の期間で取り組みます。大学院の授業の中では比較的長期間取り組む珍しい授業です。
大学院生で構成されるチーム(3〜5名)で、企業や自治体を含む大学内外のクライアントからの依頼を請け負い、設計開発を行い納品するという流れで取り組みます。

ざっくりとしたスケジュールは以下の通りです。

大学院実践演習Ⅰ(M1前期):問題分析、要件定義、仕様書作成
大学院実践演習Ⅱ(M1後期):開発スケジュール作成、プロトタイプ作成
大学院実践演習Ⅲ(M2前期):製品開発、納品、成果報告会

企業等におけるシステム開発や製品開発と同等の過程を、チームプロジェクトとして経験することで、実践的な技術力、問題解決力、コミュニケーション能力を身につけ、需要(ニーズ)を創発できるような人材育成を目的としています。

私たちHPC2020チームもこの需要創発を通して技術的にも人間的にも大きく成長してきました。
詳しくは後のテーマでお話します!

大学院実践演習Ⅲが終わると1年半の締め括りとして成果発表を行います。

今年度も成果発表会が予定されています。気になった方はぜひお気軽に見にきてください!
日程や接続方法の詳細が決まり次第ここに追記します。

次週はHPC2020チームのご紹介をしていきます!

最後までご覧いただきありがとうございました!

<参考文献>
- コース概要 | 国立大学法人九州工業大学情報工学府【飯塚キャンパス】
https://www.iizuka.kyutech.ac.jp/graduate/course-outline
- 需要創発コース | 国立大学法人九州工業大学情報工学府【飯塚キャンパス】
https://www.iizuka.kyutech.ac.jp/graduate/js

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