創業は易く守成は難し
中国の唐の代に書かれた『貞観政要』に出てくる言葉です。
第二代皇帝の太宗が家臣たちを集めて、「草創と守成はいずれが難きや(創業と守成はどちらが難しいか)」と尋ねました。太宗とともに唐王朝の創業に携わった者たちは「創業です」と答え、最近になって家臣に加わった者は「守成です」と答えたそうです。
それを受けて太宗は「創業の困難は過ぎ去ったから、これからはみんなで守成の困難に当たっていこう」と言ったといいます。
これって凄く物事が見えてると思いませんか?
たとえば創業10年のベンチャー企業には、創業の経験を積んだ人材と守成の経験を積んだ人材が混じっています。そこで殊更に創業時の経験の重さを叫んでも、これから必要になってくるのは守成の経験なのかもしれないということです。
企業風土は創業時の雰囲気で規定されがちです。凄く勢いがありますからね!でもやがて次々に問題が起こります。そしてやがて、太宗の時代のような世代間の分断が生まれることでしょう。ここを乗り越えてはじめて、あの誉高き『貞観の治』の世が訪れたのかもしれません。
冒頭の写真は?
皺の刻まれ方が似ていますね!勝手にご夫婦なのかなーと想像しました。俗に40歳になったら顔に責任を持てと言われますが、確かに顔も雰囲気もおそらく考え方も積み重ねてきた経験で変わるのではないでしょうか。夫婦って似てきますよね!
自分の過去の経験を語る時、つい悦に入ってしまう人がいます。それは私にも経験があることです。でもその一方で、相手が確固たる意味がある経験を重ねてきたことに対するリスペクトの気持ちは忘れないようにしたいですね!創業か守成か。自らの経験がアダとなる時代が、目の前にあるのかもしれないのですから。
あらためて、太宗って凄いリーダーですね!
ではまた会う日まで。
サニーサイドを歩きましょう*\(^o^)/*
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