不思議な、不思議な、お母ちゃん1月7日
久しぶりにお母ちゃんに会って、
小さくなったのに驚いた。
どちらかと言えば、
太っていたのに
いつの間にか
ヤセ型になっていた。
最近は、お粥しか食べていないらしい。
それと、1日、ゆで玉子10個。
医師から食べ過ぎですから、9個にしてくださいと言われた。はいと素直に返事してしばらくはそうしていたが、いつの間にか10個に戻っている。
身体の調子が悪くても、
どこが悪いか、
決して言わないお母ちゃんだ。
昔から肝心な事はぎりぎりまで
言わない人だった。
苦しくてどうにもならなくなって
初めて「痛い」とか「苦しい」
とか言う人だった。
この頃、何の意味もない出来事が
走馬燈のように思い出される。
確か私が3才か4才くらいだったと思うが
私の手を引いて乳母車の中に妹と弟を入れて
家の近所の市場に買い物に行った。
その途中の薬局でカエルの指人形をもらって帰った。
小学校の時、参観日が嫌いで、
授業の様子を見ずに窓際に立って
グランドばかりを見ていた。
学生時代、どんなに遅く帰ってきても
起きて待っていてくれた。
何も言わなくても、そばに居ると
「強くなりよ。あんたは神さんに守られているから大丈夫や」
と言っているような気がする84歳の不思議なお母ちゃんだ。
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