北斎は日本のメインカルチャー


北斎が日本のメインカルチャーであることに異論を唱える人はいない。

「1960年ウィーンで開催された世界平和評議会で北斎は、
ダビンチとレンブラントと並び世界文化三大巨匠に選ばれた。」
と神山氏の著書に書かれている。

北斎の「神奈川沖浪裏」の木版画は、今世界中に知られている。

浮世絵は江戸時代の終わりにヨーロッパのアーティストたちの目にとまり、明治時代にはゴッホやモネたちも手に入れていた。

そもそも浮世絵は1人のアーティストによる制作ではなく、版元が彫師や摺師に依頼する分業体制の出版物だ。
もちろんエディションもサインも無いサブカルチャーでした。
それを消費財ではなく交換価値に持ち上げた人物がいたことを
知る人は少ない。

その人物を明かす前に、北斎が職人の浮世絵師から自立したアーティストになる経緯を考えてみたい。
つまりサブカルチャーがいかにメインカルチャーになるかを知るこだからだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?