「シミ」

詩が外気に触れる。

シミが
少しずつ拡がる。
愛すべきシミが。

そこのあなた。
いいからこの詩を買いなさい。
何が変わるかって
そんなの
私の知るところとお思いか?

ただこうはいえますよ。
この詩をあなたが読むのです。
この詩はあなたの目の動き、
あなたの割いた時間、
あなたの心の揺らぎを
その内に染み渡らせるのです。

思ってもみなかった?
それは上々。

ほら
シミが拡がる。
愛すべきシミが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?