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放送大学大学院(7) 資料整理② 研究資料の読み込み(レジュメの作成)

■研究の進め方(再掲)

研究は、文献を探して読むとことがメインだ。

1.集めた資料を読み、
2.自分の研究に必要と思われる部分を中心にレジュメを作る。
3.資料の参考文献で気になるものがあれば、その参考文献を読む。
4.以下、繰り返し

第1回ゼミ

レジュメ作成の参考にしたのは、先生の説明は無論だが、以下のサイトを参考にした。

「研究レビューの書き方-山田悟史」

■レジュメの作り方

僕は、以下の作り方を原則とした。

  1. ファイルネームは、【分野】-氏名-論文タイトル-出典の順とした。
     例【行政学】坂本忠次「財政再建と地方分権--最近の広域行政論に関する一考察」(2008,岡山大学経済学会雑誌).docx
    これにより、ソートすると【 】の分野でまとまるし、ファイルネームをコピペすれば引用(参考文献)の記載ができるからである。

  2. .論文の場合は、ざっと論文の目次をワードにベタ打ちする。

  3. .論文の各章を読みながら、箇条書きで要点や論文に使えそうな部分の抜き書きを作る。長い論文の場合は、あとで検索できるように頁番号を書いておく。

  4. 読んでみて感じた感想を末尾に殴り書きしておく。(研究が進むと追記していく)

  5. 一度レジュメを読み直し、整合的な記載に整える。無駄に長くなる場合は、余計な記載を削る。

  6. レジュメを読み、サマリーを書く。

■レジュメの例(短いもの)

上に引用した論文は、短いレジュメになったので、作ったものを書いておく。

坂本忠次「財政再建と地方分権--最近の広域行政論に関する一考察」(2008,岡山大学経済学会雑誌)

概要:はじめに地方の財政悪化の現状を実証的に分析し、その後、道州制について検討し、近時の「平成の大合併」について検証する。財政に対する合併の効果は「規模の経済」である。そして、この合併の次に訪れる可能性があるのが道州制であるという。

1.はじめに
・夕張市の破綻はいくつかの要因が重なって起きた。
・財政破綻法は議論の変遷をたどり、自治体財政健全化法として成立した。
・三位一体改革によっても、地方自治体側の補助金抑制などの努力に見合うだけの税源移譲は見られなかった。三位一体改革は「未完の改革」であり、税源移譲と税源の偏在是正が課題である。

2.地方財政の悪化と財政再建の課題
・全国の財政ワースト自治体の分析
・今後の自治体の財政運営においては、いわば理事者・職員(さらには住民監視の上で)の自己責任が問われる時代を迎えている。

3.地方財政改革に関する地方六団体の提案
・地方六団体の提言など。道州制など。

4.分権行政と市町村合併
・「平成の大合併」を分権的行財政改革の方向から見た場合の評価をする。
・合併は「規模の経済」と「集合の利益」。住民1人あたりの議員数や職員数が削減するので、財政的意味はある。
・「分権」という意味ではどうか。合併したからといって基礎自治体の権限が拡充した訳ではない。むしろ公共財の集中が行われれば、周辺部は衰退し、過疎化するという指摘がある。
・合併は、たしかに「規模の経済」による市町村財政力の向上が分権化にプラスをもたらす可能性はある。しかし、自治体財政力の向上に直線的に結びつかない。

5.新たな広域行政としての道州制と地方分権化への条件
・道州制について。

※感想
(略)

自作のレジュメ

■本のレジュメ

本については、丸1冊読むということは稀であった。もっとも、行政法メインの知識で行政学寄りの論文を書いたので、行政学の入門書として森田朗『新版 現代の行政』(第一法規,2017)は通読した。200頁程度の本なので、15章分のレジュメを作成した。

その他の本については、研究に関係する部分についてレジュメを書いたり、抜き書きを作成した。マルゼンの電子書籍については、iPadでキャプチャし、GoodNoteに貼り付けたりしたものである。

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