【学位】放送大学エキスパート その2 概論
1 放送大学とは
放送大学は放送大学学園法に基づき設置された大学であり、国が設立した私立大学という位置づけである。何故私立かというと「自ら電波放送を行うからだ」と説明されることもある。
学部の定員は15000人であり入試はない。大学院は入試がありコースによっては出鱈目な倍率になる。
基本的にテレビやネットで授業を受け、期末の試験に合格すると単位を獲得できる。ただし一部スクーリングという対面授業がある。教員からすれば、直接授業に立つ機会が少なく、研究に専念できるというのが魅力なのだろう。第1級の研究者が数多く存在する。僕の大学院の恩師も東大名誉教授だ。
在籍する学生は、学部卒を目指す人、ここで単位を集めて学位授与機構での学位取得を狙う人、自己啓発の人など様々である。こういう要請に応えるためか、学費は1科目2単位あたり12000円と切売りされており、目的に合わせた必要最小限の授業料で済む。12000円が高いか安いかは人それぞれの評価だろう。僕は質の高い専門書籍代(3000円程度)+著者の解説(45分×15回)がこの金額だと思えば、安いと思う。
2 放送大学エキスパート(科目群認証制度)
さて。学部は卒業までに128単位を要するところ、放送大学の場合は、各カリキュラムから指定単位数(8〜20)を履修すると、「科目群認証」をしてくれる。学校教育法に基づく制度であり、認証状が交付され、履歴書にも記載できる。この取得のための授業料が4万〜10万円(多くの認証プランは10万円)。決して安い金額ではないが、以下のような人にはオススメしたい。
放送大学の学部卒業/学士(教養)を狙っている。
大学を卒業して何十年も経過し、知識のアップデートをしたい
何らかの体外的なカタチが欲しい。
学位授与機構の学位取得をあわせて狙っている(エキスパート以外にも単位の使い道がある)。
公務員として最低限の仕事するのは仮の姿。本業は私的な研究や知的な遊びに勤しむネオ高等遊民であり、金に困っていない。
放送大学エキスパートの認証プランにはどんなものがあるか。
そのうち個別の説明を書こうととも思うが、ざっと言うと、「社会生活プランナー」「学校地域連携コーディネーター」「健康福祉運動指導者」のような資格的な名称のものもあるし、「市民政策論」のような学問に傾いた名称のものもある。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?