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【研究医が自分の為に作った長期投資資料解説】解析の力で最適化した株式投資信託ポートフォリオ 2021年版

期待リターン:7.2% 予測ボラティリティ:18.6% 
期待リターン:6.8% 予測ボラティリティ:18.0% 
期待リターン:6.5% 予測ボラティリティ:17.8% 
期待リターン:6.3% 予測ボラティリティ:17.7%

いきなりですが、上の数字がこの記事で最終的に紹介するポートフォリオの長期で期待できる利回りと分散です。

2021年はヤバい

4つもポートフォリオが登場する2021年の予想は一筋縄ではいきません。
是非、いつもより厚い、そして熱い解析の結果をご覧いただき、この中から自分に合ったポートフォリオを選んで、資産を守る、あるいは資産を増やしに行っていただければ幸いです。

途中、投資界隈では聞いたことがない解析も取り入れています。

本業は医師の私ですが、投資に使える技術については、研究を通してRやPythonで発現解析・機械学習をやっている人です。

そんな中で、私も基本的に長期の視点で投資をおこなっているわけですが、大体の指標というのは欲しいわけで、JPMAMのLong-Term Capital Market Assumptions(長期見通し)を参考に

有効(効率的)フロンティア分析を行い

あとは、時々動きを見ながらゆるーく調整するという投資を行っています。

解析法の説明

 効率的フロンティア分析というものの説明が必要なわけですが、詳しくはちゃんと解説をながーくしているページが既にいくつもあるので、ググッて下さい。

 正直そこまでの情報が必要な人ってそんなにいないと思うので、ここでは簡単に説明すると、

 投資先っていうのはそれぞれ、

期待できるリターン

と、

恐れるべきボラティリティ(不安定さ)

と、

それぞれの投資先同士の相関

の要素を持っており、

また、

無リスクで得られる利率

もそれぞれの時代であるわけです。

 これらをうまいこと計算して、もっともリターンとボラティリティのバランスの良いポートフォリオを作ろうという分析が

効率的フロンティア分析

ということになります。

 折角、投資をするなら、できるだけ得をしたいですよね?

 その指針となってくれるのが、この分析法なわけです。

 逆に言うと、単純に考えてこの図の頂点である

リターン9%以上の予測はほぼ不可能

なわけです。 少なくとも投資信託の投資の世界では。

ボラティリティ部分を訳の分からん解釈すればそりゃ、30%くらいのリターンになる確率はないではないですが、今はなしているのは長期投資の話なので。 まあ、経済に大きな影響を及ぼすようなニュースにはアンテナを張っておいて、チャンスや引き際を確信したら動くのもありですけどね。

でも中々確信なんてできませんよ。

 さて、早速効率的フロンティア分析を用いて、株式投資信託のもっとも効率的なポートフォリオと共に、世界の経済成長の最もおいしい部分の分け前をいただきましょう。

 使用する数字は先ほども登場しました、JPMAMの”2020 Long-Term Capital Market Assumptions”と楽天銀行のマネーブリッジ利率である0.1%を無リスク利率として計算した結果をお見せします。

 今回、使用する投資信託は

日本株式(大型)

先進国株式(日本以外)

新興国株式

の3つです。

 大体、人間が一緒に考えられる要素数は3つですし、直観的に理解できるのも大体3つですし、特に状況が読みやすい自国のものは別にしたいですし、この3つで全世界カバーするという分散投資的な意味でもちょうどいいかなと思っています。

ちなみに、今回はRを用いて分析しました。
これは別に何を使っても同じ結果になるんですが。

さて、面倒な説明はぶっ飛ばして、結果を出します。

解析結果

画像1

 こうやって図を出すとそれっぽいわけですが、これを眺めていてもこの辺かなという感覚的なものしかわかりません。

 それではこれをわかりやすくみていくために、

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