「日本再興戦略」に学ぶ理想の日本像【第一章:「欧米」とは何か】
前回に引き続き、落合先生の「日本再興戦略」を読み解いていきます。前回はこちら。
今回は第一章ですね。前回よりも少しヘビーな内容ですが、根本はシンプルです。
【ポイント】
他国のマネをして上手く行く時代は終わりを迎えつつあり、今後は日本なりの発展が必要である。
様々な外国文化をかき集めた現在の日本
今までの日本は、「欧米」を目指して改良を行ってきました。しかしそれは、ただアメリカのマネをしているというよりは、アメリカの資本主義を真似たり、ドイツの憲法を真似たりといった、それぞれの良いところをかき集めた形になっています。
それぞれの良いところをマネするということはとても良いことです。しかし、一度作ったこれらの制度が時代の変化によって通用しなくなってきたのが現代なのです。
本当に「AIに奪われる」のか?
変化の大きい時代になり、焦りを感じている人もたくさんいると思います。特に話題となった言葉として「AI」があります。しかし、安易に「AIに何の仕事が奪われるか」という考えに至るのはよくありません。
アメリカのような個人主義な社会であれば、そのような考えに至るかもしれません。しかし日本で考えるべきなのは実は「どうコミュニティを変えていくか?」ということなのです。
アメリカでは性善説により個人に権利が与えられていますが、日本は少し違います。日本では大企業や都道府県のようなコミュニティをベースとして生きていくように設計されています。
そんな日本では、「長く居たいと思えるコミュニティで、上手くコミュニティに貢献しながら生きていく」というのが目指すべき未来です。
コワーキングスペースも都道府県もコミュニティ
日本でもノマドワーカーという働き方が増えてきましたが、彼らも結局コワーキングスペースのようなコミュニティに属しています。
コミュニティという面では、ふるさと納税も上手くコミュニティを活性化させています。各都道府県が少しずつ独立していき、沖縄や北海道が独自の政策を打つようになれば、政府も変わらざるを得なくなるでしょう。
長くなってきたので、次回に続く
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