「日本再興戦略」に学ぶ日本の理想像【第三章：テクノロジーは世界をどう変えるか】

引き続き「日本再興戦略」について解説していきます。過去の解説については以下から読むことができます。

読書の感想まとめ【個別記事】｜ほざく｜note

それではお待ちかねのテクノロジー回です。今までの章で過去を学びつつ、今後の未来を予測します。

【ポイント】

ITは日本と適合性が良い。受け入れることで大きなメリットを享受できる。

AIは道具である

AIは、昔でいう車や電気のように世界を大きく変えます。しかし、世の中を大きく変えるからといってAIを恐れていると、上手く世の中を生きていけません。

特に、現在大きく誤解されているのは「AIが仕事を奪う」ということです。あくまでAIも技術の１つなので、デメリットよりもどのように上手く使っていくかを考えるべきなのです。詳細は４章でお話しますが、そもそも労働人口の減少が激しい日本では、仕事が減ることを喜ぶべきなのです。

AIも車や電気のように少しずつ世の中に浸透していくことで、欠かせないものになるはずです。時間とともに、セキュリティ等の問題も徐々に対処されるはずです。今スマホのセキュリティを異常に気にしている人が少数であるように、AIもほとんど気にならなくなるはずです。

日本と相性の良い「5G」

そして、もう一つの世界を変える技術が5Gです。5Gの大きな特徴は、大容量・低遅延ですね。既にアメリカや韓国の一部では使われています。

5Gで世の中は大きく変わります。超低遅延の技術により、ハッキングされにくい自動運転やロボットを使った遠方からの手術などが可能になります。今まで実用に踏みとどまっていた技術の後押しになるのです。

また、日本と5Gはとても相性が良いです。それは、大きなキャリアが3社もあるためです。

地方の人でも通信速度を非常に気にする日本では、各キャリアが日本の隅々にまで通信網を広げています。これにより日本は通信インフラが非常に整っているため、5Gへの移行がスムーズに行えるはずです。

第三章では、AIと5Gから未来を予測しました。その上で、日本の状況がテクノロジーを迎え入れる状態として非常に優れていることを述べました。

二章で、日本のIT化の遅れは必要に駆られなかったことにあると述べました。一方で、これからは必要性と環境を活かして他国に抜きん出るチャンスなのです。日本の現状を理解し、チャンスはどんどん活かしていきましょう。