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「日本再興戦略」に学ぶ日本の理想像【第四章:日本再興のグランドデザイン】

いよいよ第四章です。この章だけでも内容は理解できますが、以前の章を読んでいたほうがすんなり理解できると思います。前章は以下からどうぞ。

【ポイント】

高齢化はピンチではなくチャンスである。打倒シリコンバレーではなく、この環境を活かした戦略をとるべき。

少子高齢化とIT革命は相性抜群

日本国内至るところで高齢化による将来への不安が話題となっています。特に、年金制度は人口増加を前提とした制度なので、人口が減れば確実に崩壊します。

ただしそれは、仮に世の中に大きな変化がなければ、の話です。これからIT革命という避けられない変化が起きます。そして、ITは確実に世の中を大きく変化させるはずです。


IT革命の時代において、少子高齢化はチャンスです。職をなくす心配のある若者が少ないために、機械化の反対運動が起きにくいです。また、高齢社会への対策を一歩リードして考えることができます。今後、海外にも必ず少子高齢化の波はやってきます。そんな中で、日本は世界中のロールモデルとなれるのです。

さらに、少子化で子供に高額な投資をすることもできます。個人でも活躍できる時代になった現代では、能力の高い個人が生まれるだけでも世の中を大きく変えることができるはずです。

また若者の反対運動の起こりにくい日本では、少子化への対処のために無人化は急速に進んでいくはずです。例えば、顔認証システムによる無人コンビニや空港ゲートなどが進んでいくはずです。例えば、パスポート認証などは既にセルフになっています。

日本はどう変わるべきか

そのためにやるべきことは、打倒シリコンバレーでITの技術を使って真っ向勝負するのではなく、別の方法をとるべきです。環境の違う日本では、シリコンバレーと真っ向勝負しても不利です。

では日本はどう変わるべきか?その答えは、日本の各地域に力を分散して、市町村や地方のベンチャー企業を盛り上げていけば良いのです。例えば、現在のふるさと納税のように各地域がそれぞれの魅力を伝えて、競い合う社会になることで、国内で高め合っていくことができるでしょう。地方のほうが人口減少が進んでいるためIT化の必要性があり、急速に発展する可能性は十分にあります。



つまり、高齢化とIT化は非常に相性が良いのです。悲観的になるよりも、人口減少を補うための技術を高めるチャンスがあると考えれば、日本にも勝算はあるはずです。

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