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「良いお金の稼ぎ方」と「悪いお金の稼ぎ方」

お金稼ぎは良くないコト?

お金に関する話はあまり好かれません。それも「お金の稼ぎ方」や「儲け方」なんて話をし始めた日には、親族からも友人からも避けられてしまうでしょう。

しかし、お金なしには人は生きられません。例え子供であっても、親に生活費を賄ってもらっています。年金生活も政府からのお金を受け取って生活しています。(間接的には自分のお金と言っても良いかもしれませんが、それは置いておきましょう)


つまり、お金は稼がないといけないけど、お金稼ぎはイメージが悪いという矛盾があるわけですね。

この原因として、2つのことが考えられます。それは「戦時中の節約」「良くない金儲けのイメージ」です。

戦時中の節約

戦時中の節約はご存知の通り、「欲張りません、勝つまでは」というフレーズがあるように、戦争中に節約を強いられた経験のことですね。日本は戦敗国なので、節約はそのままだらだらと続いたため、身にしみているというわけです。

良くない金儲け

ただ、今回話したいのはこっちの方です。金儲けに対する悪いイメージは誰しもあるでしょう。楽してお金を稼いでいる・騙してお金を稼いでいるなんて、悪いことしているに違いない!(だって私はお金稼ぎにこんなに苦労しているのだから!)といったイメージですね。これでお金は汚いという考えになっていくというわけです。いわゆる嫌儲というやつですね。

世の中には汚い金儲けがたくさんあるのは間違いありません。まずわかりやすい線引きで言えば、「裏稼業」と呼ばれるものとそうでないものでしょう。

それに加えて、合法的にやってる商売でも怪しい商売はたくさんあります。パチンコやら高利貸しやら情報商材やらマルチやらニセ健康食品やら様々です。

必要悪という考え方

では、皆さんが思い浮かべた「合法的で汚い金儲け」は、無くしても良いものでしょうか?

もちろん、嘘や詐欺は駄目でしょう。そう考えると、ニセ健康食品はアウトですね。

高利貸しも、返せる見込みの低い人を対象にお金を貸していると考えると、かなりアウトな気がします。法律で金利の制限もある通り、かなりグレーな商売になりつつあるので、いずれ高利貸しはなくなるのでしょう。

じゃあ、パチンコは?無くしたらどうなるでしょう?

娯楽というのは中毒性があります。麻薬や酒、タバコと同様にギャンブル依存症も立派な依存症です。パチンコをなくしたら、いずれブラックマーケットで賭け事が蔓延しだすでしょう。

そういった人達の満足を、ギャンブル性を制限しつつ満たすのがパチンコの今の役割です。そう考えると、最良ではないが最悪でもない、と思えませんか?

これが必要悪の考え方です。


世の中には「富を増やす仕事」「富を他人から奪う仕事」があります。

自分の仕事が「他人から奪う仕事」という人はいないでしょうが、世の中の仕事を見渡してみると、良い悪いのあやふやな仕事がたくさんあると思います。

営業における交渉は?ブランド効果による高価な商品は?雰囲気が良いカフェのコーヒーが高いのは? どこまでが「騙す・奪う」でしょうか。

お金稼ぎのイメージの悪さはこのあやふやさから来るものでしょう。ブラックマーケットで稼いでいる人はもちろん悪いですが、善良な仕事よりもグレーな領域のほうがお金が稼ぎやすい事は、まぎれもない事実です。

今一度、お金を稼ぐことについて考えてみませんか?そして、これからの長い人生を生きるために一度立ち止まって、「良い仕事」とは何なのか、を考える時間を作ってみては如何でしょうか?


ユーチューブでも発信してます。

参考:おカネの教室 高井浩章

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