「日本再興戦略」に学ぶ日本の理想像【第五章:政治】
引き続き「日本再興戦略」について解説していきます。過去の解説については以下から読むことができます。
今回は政治に関する内容です。他国の政治を見るとわかるように、最近大きく世の中が変わってきています。今後世の中を導く存在はどう変化すべきなのか?そして、戦争はどうなるのかについて考えましょう。
自衛隊ロボットによって議論は全て終わる
憲法9条の改正により大きく揉めたのは記憶に新しいと思います。しかし、こんな議論は将来必ずなくなります。それはなぜか。自衛軍がロボットになるからです。自衛軍をロボット化してしまえば、戦争反対意見の「戦争に行きたくない」という意見は意味を持たなくなります。つまり憲法改正の反対意見を持つ人がほとんどいなくなるのです。
今後世の中が大きく変化し、人の血が流れない戦争となったとき、戦争のイメージはどうなっているのでしょうか?
戦争を外交として捉えていると、ロボットの軍を持つというのは非人道的なイメージを持たれがちです。しかし、日本のように積極的には戦争に参加しない形にして侵略に対する自衛軍としてしまえば問題ないはずです。適切な武力を持って自衛に徹する国が増えることで、戦争はなくなるでしょう。
政治のリーダーはどう変わるか
今後、政治は「強いリーダー」がやる必要はなく、「弱いリーダー」が適切な人に任せることもできるようになります。わかりやすい例でいうと、トランプや小泉純一郎は強いリーダーであり、小池百合子なんかは弱いリーダーです。
小池百合子は本人が全てできるような万能さはありませんが、正しく弱さを見せることができていました。このように弱さを持つことで、周りの人達を巻き込めるリーダーが増えています。
このような助けたくなるようなリーダーというのは、周りの意見を引き出しやすいです。複雑性が増して正しい判断をするのが難しい現代では、間違いを正してくれる他人の意見は非常に重要です。今後も弱いリーダーはどんどん増えるでしょう。
教育が行き渡った世界であれば、誰かに一人のカリスマに全ての判断を任せる必要はありません。せっかく教育を標準化したのだから、みんなで少しずつ分け合えばよいのです。オンラインサロンのような参加型コミュニティが増えているのは、自分の意志で判断したいという人が増えたからでしょう。全員が支え合える理想の世の中は意外と近くにあるのかもしれませんね。
一方で、チームとして支え合うのには、他者に貢献できるだけの個性が必要です。それは次回の「教育」でお話しましょう。
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