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[2023/7/1]温泉ぽいところへ、芥川賞候補作を読むかも #1

金曜日(23/6/30)の夜に思い立って、〈湯浴施設〉に行くことにする。
「温泉に行く」。これは「やりたいことリスト」のNo.2にリストアップしている(No.付けは優先順位をあらわしているわけではない)。リストには、ほんとうは「温泉はできれば秘湯」とあるので、No.2を達成したとは厳密には言えない。なのでタスク自体は〈保留〉としておき、〈秘湯〉に行くプランは後日練ってみましょう。

ということで、インドア派が多数を占める我が家でいまのところ支持率トップ(というかそれ以外の選択肢がないだけ。貧困なる、わがアウトドアライフ)の「OYUGIWA海老名」(こういうときにATOKくんの予測変換は有り難い。それなりにサポート料金を払っている甲斐がある)へ。

今日は朝から土砂降りである。東名高速を使ったが、あまりにひどい降り方に娘のいちご1号がビビっている。わたしは「クルマが洗車されてラッキィ」くらいの感覚で運転している。

悪天候もあってか、到着したのは10:00過ぎだったのだが館内はだいぶ空いていて、いつもの〈くつろぎスペース〉に陣取って、家族は漫画を読み耽る。
わたしはいったん息子とひとっ風呂浴びてから、持参した芥川賞候補作を読みはじめる。

今回読んだのは、
・千葉雅也「エレクトリック」(「新潮」)
・児玉雨子「##NAME##」(「文藝」夏号) 
の2作。
※児玉さんのタイトルはほんとうは全角表記なんだろうけどごめんなさい、ここでは半角にしちゃいました。

千葉さんのは、一言、時間の無駄だった。話がとっ散らかっていてタイトルがうまく回収されていない。力点が見当たらなくて読み通すのが最後までしんどかった。わたしにとってはなにも残らない一作。

児玉さんのは、読みはじめてゲンナリする予感と、いつかどこかで読んだ感じが即座に漂ったものの、中盤以降からググッと加速度がついた展開で、主題もはっきりしてきて力強かった。久しぶりの一気読み体験。ご馳走さまでした。

いつもこの施設に来るときには数冊の本を持参するが、ほとんど読み通せないので、今回もそのパターンかと思いつつ、2つの文芸作品を読了できたことはわれながらびっくり、そして満足。
しかし、これまでと今回といったい何が違ったんだろう。きっとアルコールが入っていなかったからかも。

(追記)それにしても、ひとっ風呂浴びたあとの〈ちょい呑み〉メニューが我ながらジャンクすぎる

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