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心の中の故人と旅をする(だから一人じゃない)

仕事でもプライベートでも良く色んな国や地方に行きます。一人で。

その結果、「市角さんって一人が好きなんですね」とよく言われます。
そんなとき、いつも「まあね!時間は待ってくれないですからね!」
などとそれっぽいことを言ってごまかしていますが本当は

一緒に行ってくれる人がいないだけです(涙)

本当は一人行動、一人旅はもう飽き飽きしています。
なのでチームで仕事をするととても楽しいし、
(先日のパナソニックさんのお仕事参照)

旅先にたまたま友人がいたりすると、
ウザいくらいに一緒に行動したがります。笑

そうはいっても、「来週スペイン行かない?」「行く行く」
みたいなノリで動けるクレージーピーポーはそう多くはなく、
皆さん事情がある。

こう見えて、旅に出るとき一応色んな人に声をかけているのですが
どうしても最終的に一人旅になってしまうことが多いわけです。


でも最近、ちょっと新しい旅の仕方を覚えました。
表題の通り、すでに亡くなった人と一緒に旅をすることにしたんです。

人は生きているときより、亡くなってからのほうが心のなかに強く感じることがあります。
うちの祖父とか親父がそうで、生きているときには関係が希薄でしたが
いなくなってからどんどん存在感が増してきてました。

そこで、先日はココロの中の祖父を連れて、一緒にベトナムを旅しました。

「じいちゃんベトナム来たことある?」
「じいちゃんが子供の頃の景色ってこんな感じだった?」
「ほら、これはカニの出汁の麺だからじいちゃんも好きそうだよ」
「ばあちゃんとは旅行とかしたの?」

ベトナムを旅している間中、ココロの中の祖父とそんな会話をしながら
ハノイやホイアンの街を歩いていると、
あんな話をしたら良かったなーとか、もっと一緒にいてあげたら良かったな
みたいな後悔がちょっとずつ消えてきて、
ココロの中の故人も饒舌になってきます。

そうか、じいちゃんってこんな人だったよな。とか
こんな事を俺に伝えたかったんだろうな。 
みたいなことが次々に浮かんできました。

それは、誰かと一緒に旅をしていると多分できないこと。

一人旅派の皆さんも、俺みたいに選択の余地なく一人の方も、
この夏はこころの中のあの人と、一緒に旅をしてみてください。

きっともっと仲良くなれますよ。

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