デザイン事務所カギカッコのゲンママコトが語る「デザイナーに求められる本質的な能力と仕事術」
大好きなデザイナーさんへのインタビュー企画
僕が大好きなデザイナーさんにデザインの仕事術についてインタビューする企画。
デザイナーに期待される領域を超えてプロデューサー、コンサルタントの分野にまで踏み込み、多くの素敵なデザインを作り上げている北海道のデザイン事務所カギカッコのゲンママコトさん。
好みを超えた必然的なデザインにたどり着く思考法、クライアントとの深い関係の築き方、そしてAI時代におけるデザインの役割について伺います。
僕が大切にしているデザイン思考、デザイナーの仕事術と共通点がたくさんで、嬉しくなりました。
合理的かつ人間味あふれるアプローチで、多くのクライアントから信頼を得ているゲンマさんの仕事術をぜひご覧ください!
インタビュー概要
HOXAI:今日は、デザイナーとして幅広く活躍されているゲンママコトさんにお話を伺います。まず、今の仕事の進め方について教えてください!
ゲンママコト:うん、僕がやってるのは、一般的に言われているデザインするだけじゃないんだ。一度お客さんと繋がったら、ずっと長い付き合いをする感じでやってる。デザイナーだけど、プロデューサーとかコンサルタントみたいなこともやってて、企画自体に大きく関わることが多いんだよね。
HOXAI:それはデザイナーの枠を超えている活動ですね。具体的にはどのような関わり方をされていますか?
ゲンママコト:例えば、「それはやめた方がいい」とか「この方がいいんじゃないか」って、デザインだけじゃなくて企画の根本から関わることが多いんだ。デザインがベースにはあるけど、実際にやってることはもっと広いんだよね。
HOXAI:お客さんにとっては、デザイナーに期待している範囲を超えて動くからびっくりする人も多いのでは?
ゲンママコト:そうだね。うちのお客さんは、デザイナーと仕事する経験が少ない人が多いから、僕のやり方が自然と受け入れられてるのかもしれない。
HOXAI:ゲンマさんのチームも同じように、色々な仕事をこなしているのですか?
ゲンママコト:うん、今はスタッフを抱えて、基本的にはチームで一緒にプロジェクトを進めてる。
HOXAI:クライアントさんとの信頼医関係を築くことを重要視していますよね。具体的にはどのようにしているのでしょうか?
ゲンママコト:
それこそお客さんと飲みに行ったり、一緒に散歩したりして、深い関係を築くようにしてるんだ。
HOXAI:人間関係が深まると、デザインのアウトプットにも大きな影響が出ますよね。話は変わって最近、AIがデザイナーの仕事を奪うと言われていますが、どう思いますか?
ゲンママコト:AIは便利だけど、ディテールの調整やクライアントとの深い関係構築は人間にしかできないことだよね。台湾のオードリ・タン氏が言ってたけど、山登りと同じで、AIが写真を撮ってくるのと、自分の目で見るのは違うじゃん。デザインも同じで、最終的な部分は自分がやりたいっていう気持ちが残るんだ。むしろデザイナーにとってAIは便利なツールになるからどんどん活用すべきだと思う。
HOXAI:クライアントも孤独な存在であり、デザイナーがパートナーとして関わることで信頼関係が築かれるわけですね。
ゲンママコト:経営者は孤独だから、デザインだけじゃなくて経営のことも一緒に考えるパートナーとして関わることが重要なんだ。デザインのプロセスを共有することで、AIではできない人間的な関係が築けるんだよ。
HOXAI:ゲンマさんのデザインの仕事の進め方について具体的に教えてください。
ゲンママコト:デザインは表面上のものだけじゃなくて、その商品の置き場所や誰に届けたいかまで考える必要があるんだ。それが見えてくると、パッケージのデザインもおのずと決まってくるし、合理的に話が進められる。デザイナーの好みとお客さんの好みがぶつかることはなくて、一緒に合理的な解決策を見つけることができるんだ。
HOXAI:そうですよねー。デザイナーの好みでもなければお客さんの好みでもない。目指す結果によって必然的に導き出されるのが本来のデザインだと思います。本日はありがとうございました。
後編に続きます!!
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最後にちょっと自己紹介
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その他、デザイン思考を活用した事業創造ワークショップやコンサルティングを請け負っております。
#デザイナーの頭の中 書いてます!
デザインについてのお話、他にもありますので興味があったら。