田舎の貧困男子は努力しても無駄なことが多い

田舎から高学歴を目指すのはやめたほうがいい。一回でも失敗すると、たとえ難関大学に合格していても、無駄である。

これは不器用男子の話である。女子は田舎では愛想さえ良ければ破格の待遇を受けるので田舎暮らしに挑戦する価値はある。美人でなくとも良い。柳原可奈子タイプの人間ならめちゃくちゃ生きやすいと思う。

難関大学に合格しても就活で失敗したらおしまい

難関大学を目指すにも、授業の質は限りなく低い。大学受験の参考書は地元の本屋ではあまり手に入らない。(今はネット通販があるが)。学習塾は高過ぎて通えない。安い塾はどうにも信用できない。

そして、塾にも通わず血の滲み出るような努力をして難関大学に合格したとしても、受験のことしか知らない世間知らずの箱入り学生、つまり「叩きやすい学生」が出来上がってしまう。

何とか社会人経験を積んでリカバリしようにも、一体何をどうしていいのかわからない(今はネットに大量の情報があるが当時はなかった。今は情報が多過ぎてどれがいいのかわからない)。一人暮らしもうまくいかない。部屋作りも貧乏くさい。というか金がないから、部屋作りも思うようにできない。

バイトをして世間を知ろうと頑張る。当然、新人いじめが行われる。一人で三人分の仕事を行う。仕事を押し付けられていることにも気がつかない。

麻雀のルールを覚えても、上司や先輩に上手く負ける方法はなかなか覚えられない。お世辞がまったく言えない。田舎者は、お世辞が言えない。(大袈裟な)お礼も言えない。(お礼はできる限り大袈裟にするものである)

結局、田舎出身の苦学生はアルバイト先で理不尽な理由でいじめられ、自信を喪失し、就活もうまくいかず、激務薄給の正社員の仕事に何とかありつく。精神を壊して田舎に帰ってくるも、田舎特有の高学歴嫌いで肩身が狭い。村から有名国立大学に進学が決まると、村中が知っている。だが精神を壊して帰ってきても、物語のように敗者を受け入れてくれる空気は全くない。

田舎では高学歴嫌い、都会ではサボりと勘違い

このドツボにハマると、本当に行き場がなくなる。一度の失敗だけで、転落する。田舎貧困男子は大抵そうである。しかも悪いことに最初から競争もしなかった奴らは、ずっと楽しそうである。いつも笑っている。

地主の息子なら、まだ助かる。親がコネクションを持っている。しかし大抵は貧困家庭である。コネクションもない。

つまり、田舎の貧困家庭から冴えない男子が難関大学を目指すのは、リスクが大きすぎる。都会だと実家からいくらでも就職活動ができる。出身地で判断する企業はまだまだ多い。

中途半端な田舎ほど、貧困家庭から優秀な人間が育ちにくい経済構造に陥っている。解決するなら子どもが小さいうちに都会へ引っ越すことである。転職は楽ではないが、する価値は十分すぎるほどある。


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