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ステージの価値

ステージでのトラブルや失敗はたとえプロであっても実はよくあること。
経験豊富な演者はむしろ失敗をネタにしてお客さまを楽しませたりもします。フィギュアスケートの羽生結弦さんのように、練習の時から失敗しても最後までやりきる気持ちの強さを鍛えることも大切ですね。
子供たちも失敗に向き合う力を育てていきたいものです。

生のMCの価値

「みなさん!楽しんでいますか?今日は、とっても良い天気に恵まれ・・」
ファミリーもたくさん集まる屋外ステージイベントで、ステージ上から、若いMCの女性が元気にお客さまに呼びかけます。

でも・・・
その時、にわか雨が降り始め、お客さまは、近くに雨宿りしようと、バタバタと動き始めていました・・・

そのMCの女性は、声の通りが良く、活舌もばっちり!
優しそうな雰囲気は昼下がりのファミリー層やご年配の方にぴったりのイベント MCです。
セリフは前もって準備し、リハーサルも天気予報も問題なさそうでしたが・・

いざ、本番では急な雨が・・
残念ながらこの一言で、このステージは、全く活力を失ってしまいました。

予想外を準備する

演者にとって、本番中に思わぬことが起きるのは、よくあることです・・

プロフェッショナルのステージでは、失敗を失敗に見せない(お客さまに失敗だと感じさせない)ことが求められます。
お客様に失敗したと気付かれてはいけません。
また、フィギュアスケートの羽生結弦さんは、練習で失敗してもそこから終わりまでやりきる練習もしていると、オリンピック前に話されていたように記憶しています。

また、吉本新喜劇では、失敗したことすらネタにして、生の舞台の楽しさに変えています。
お客さまも、そうした予想外の事が起きると、いつもと違う"演出"であるかのようにむしろラッキー♪と思ったりします。

 

アマチュアのステージショーでは、失敗すると止まってしまったり、本人が「アッ!」などと明らかに間違ったことが、観客に伝わる場面が良く見受けられます。

失敗しても、それを後に引きずらず、全体として高得点を目指す、羽生結弦さんのパフォーマンス力はその場に立つまでの様々なシュミレーションとその中から瞬時にベストな答えを導き出す対応力、そしてそれを追求し続ける精神力の賜物です。

良いショーとは

良いショーとは、台本通りに進むことだけではなく、お客さまにいかに楽しい時間を提供し、ショーの価値を低下させず、満足感を与えられるかにつきます。台本なのか、アドリブなのか、リアルなトラブルなのかわからない吉本新喜劇はその点で素晴らしいショーを届け続けていると言えます。
お客さまも、台本にないシーンを期待しているようにも感じ、演者もそれを楽しんでいるように思えます。

プロのステージの価値はお客さまが決めるものとすれば、予想外の事に対処する能力こそがプロの価値と言えるのかもしれません。

そして、失敗した時の事をシュミレーションし、対処法を決めておくことは、プロだけではなく、ステージに立とうとする全てのみなさんに『安心』を添えてあげられる心強いお守りになります。
ステージで失敗した経験は、成長の糧になりますが、トラウマになってしまっては悲しいですよね。出来る限り、失敗してもまたステージに立ちたい!今度は成功させたい!と前向きに次へ進めるように事前準備が大切です。

長くエンターテイメントに携わり、イベントの台本も数多く準備してきましたが、セリフだけを用意しても良いMCにはなりません。
誰が、誰に、どのようなステージで。。。などの情報を元に制作し、演者には話し方・目線・イレギュラーへの冷静は対処。。。など、目の前の文字にない情報を"よむ"力が求められます。
台本ひとつで劇的にパフォーマンス力があがったチームのお話はまたのちほど!

まとめQ&A

Q:プロの演者は失敗をどのようにネタにしていますか?
A:プロの演者は失敗をネタにして、観客を笑わせる技術を持っています。
吉本新喜劇のように失敗を笑いに変えることで生の舞台の楽しさを提供しています。

Q: 羽生結弦さんはなぜ練習での失敗を乗り越える練習をするのですか?
A: 羽生結弦さんは練習での失敗にも向き合い、最後までやりきる精神力を養うことで本番での対処能力を高めるためです。

Q:子供たちがステージで失敗した時、どのような約束を決めるべきですか? A: 子供たちには、失敗に対して前向きに取り組む姿勢を大切です。笑顔で続けることや、相手とのコミュニケーションを大切にすることなど、失敗を成長の機会として子供たちを導くことが重要です。

 


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