見出し画像

レビュー『39歳からのシン教養』

最近話題になっているテーマがリカレント教育。

社会人になってから、もっと学びたいと思う気持ちが強くなった人も多いのではないでしょうか。

しかし、気になる分野の勉強を、本を頼りに掘り下げようとすると、何冊も読む必要があり、時間が足りないということに。

そんな状況を打破するために著者がおすすめする方法、ひたすら「Googleで検索せよ」というもの。

1つのキーワードを検索によって掘り下げていくという、身近なパソコンやスマホを活用だけなので、取り入れるのが簡単です。

シン教養という名前のとおり、古典や哲学ではなく、地政学、国際関係学、現代テクノロジーといった、現代を生きる上で必要な知識にしぼり、それらを効率的に学ぶ方法に焦点があてられています。

学び直しブームだけど、何を学べばいいのかわからないという人や、仕事や、家事・育児に忙しく、本を読む時間がない人、自分の知識に自信がない人にオススメ。

本書では、11の検索スキルが開陳されるのですが、早速取り入れたのが、スキル4の「時事ニュース高速読み」。

スマホアプリの「スマートニュース」がおすすめされており、トップページを眺めるだけと簡単なもの。

スマートニュースはタイトルだけで内容がわかるので、いちいち記事を開く必要もありません。

また、本書では「やってはいけない勉強法」が紹介されており、以下の7つが当てはまります。
・入門書を買う(wikipediaを頼ったほうがいい)
・新聞・テレビだけしか見ない(断片的な知識しか得られないから)
・書いてあることをメモする
・復習する
・1日何時間も勉強する
・ジャーナリズム性の高い記事を読む(ファクトを重視する)
・セミナーや勉強会に参加する

そして、著者が推奨する勉強方法は「1日30分、2つのキーワードの検索」するというもの。

1日30分、2つのキーワードをググり続ければ、10年で7,000を超えるキーワードに触れることに。

長期的にみると、それをするかしないかの差は歴然となります。

30代半ばを過ぎると、真面目に教養を学ぶことは、すでに手遅れと著者は語ります。

幅広く入門書から入り、本から知識をつけていくことは時間がかかり、仕事や日常に時間をとられてしまうので、ググって効率的に知識を得るべきというのが本書の主張。

筆者は、別の著作である『2040年の未来予測』も、Google検索を活用して書いたととのことで、使い方を学べば、非常に有益なツールになるのだと思いました。

知的好奇心を刺激される本です。

匿名のコメ・質問はmondまで👍 https://mond.how/ja/hovinci_jp