知的生産ことはじめ
知的生産について、最近かんがえています。
会社員をつづけていたとき、とくにやりたくもない仕事を延々とつづけることに違和感を覚えてました。
その違和感の正体は、知的なものへの渇望ではないでしょうか。
一度きりの人生、なにか自分にとって意味のあるものを生み出したい。
そんな思いから、この記事では基本の原理原則をまとめてみたいと思います。
整理にとらわれてはいけない
情報の整理を行えば、あたまの中もすっきりするので、一種の快感をえることができます。
情報の整理には、メモやノート、新聞の切り抜きの整理や、notionやevernoteを使った情報の整理が含まれます。
しかし、知的生産においては、創造することが第一。
創造は整理することよりも優先され、この優先順位を間違えると、一生、データの山に埋もれてすごすことに。
これは言い換えると、もくもくと準備体操をつづけているのと同じです。
必要以上に、整理のシステムを複雑にし、考える時間を奪われないようにする心構えが必要です。
オリジナルの方法論を確立
あたりまえですが、ひとそれぞれに生まれ育った知的環境が異なります。
それによってうまれる社会的な知的格差や情報格差が、それぞれの個人の間にしっかりと存在しているという点を、まずは認識する必要があります。
それぞれに人に知的格差が存在しているため、画一的な方法論は、すべての人にあてはまりません。
どうすればいいかというと、それぞれの人が自身の興味関心、適正や特性をもとに、オリジナルの方法を樹立すること。
作家の立花隆さんも、名著『「知」のソフトウェア』のなかで、結局のところ、人それぞれ脳のつくりが違うため、自分にあった知的生産の方法を、自分で見つけていくしかないと断言していました。
独自の方法論を確立する以外に、知的創造への道はないといえます。
ハンドクラフト
過去の知的偉人たちがうみだした、人類の宝ともいえる偉大な知は、パソコンのない時代、ハンドクラフトによって生み出されました。
考えることと手の関係については、今後の研究に期待ですがぼくたちは、パソコンやスマホにメモするのと、紙にメモするのでは、何かがちがうと本能的に気づいているはずです。
「デザイン思考」という言葉をひろめたアメリカのデザインコンサルタント会社・IDEOでも、いきなりパソコンを使ってのブレインストームやプロトタイプ作りを行っておらず、ひたすらアイディアをポストイットに書き出し、手を動かして素早くプロトタイプを作っていました。
まとめ
知的生産の基本となる考えを紹介しました。
整理ばかりに時間をとられてはだめで、独自の方法を確立する心構えと、実際に手を使って作り上げていくこと。
これらがよりよい作品を生み出す土台になります。
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