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レビュー『ちっちゃなサンタさん』ガブリエル・バンサン


季節はずれだが、表紙の落下傘で降りてくるサンタが気になり手に取ってみた。

ガブリエル・バンサンの「ちっちゃなサンタさん」は、クリスマスの魔法と絆をテーマにした、愛らしい絵本。

この絵本は、小さなサンタクロースが主人公であり、彼が困難な状況に直面しながら、自分自身を超えて成長していく物語である。

小さな子供たちはもちろん、子どもとの絆を深めたい親や、物語を通じて子供たちに絆の大切さを教えたい教育者におすすめ。

クリスマスの雰囲気を楽しみたいクリスマスファンも楽しめるはず。

物語はクリスマス・イブの午後、少女マガーリが、空から舞いおりてきたちっちゃなサンタに出会うところからはじまる。

このサンタはどこか普通のサンタクロースとは違っていて、プレゼントを持っていない...

「なんにも もってない サンタなんて…」とマガーリ、そして彼女は...

サンタは プレゼントをくれる存在という当たり前をくつがえし、子どもや大人の想像力を広げる素敵な本。

そしてなにより、さすがガブリエル・バンサン!とうならせる絵の表現力。

優しく、暖かみがあり、物語にとてもマッチしている。

キャラクターたちがとても愛らしく描かれており、特に小さなサンタクロースは、かわいらしい表情で読者をひきつける。

まとめると、この絵本はみんながあたりまえだと思っていることが、実はあたりまえではないこともあると教えてくれた。

そして、無駄なものがなくシンプルなお話や物事なのに、人間の温かみにあふれている。

子供たちや大人たちにとって、とても素晴らしい贈り物となるだろう。

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