【登山写真日記】夫婦で「大菩薩嶺」にいってきた!
いつもは「3つの視点」をお送りしておりますが、今回は登山旅の記録です~
眠い…
眠すぎる…
その日は朝の3時に起床。
早朝に起きる理由は、これから山梨県にある大菩薩嶺にむかうためです。
先に起きたのはぼく。
その後しばらくして、妻が起きてきました。
今日の朝ゴハンは、昨日妻がつくってくれたお好み焼きの残り。
妻は広島出身なので、お好み焼きには一家言あり、冷めていてもおいしかったです。(そして、うちにはなぜか電子レンジがありませんw)
昨日から準備していた服に着替え、4時に家を出発。
ガスの元栓をしめ、もろもろのコンセントも抜き、戸締りもばっちり。
ただ一つ不安だったのが、用を足せていなかったこと…
御茶ノ水駅での大ピンチ
ぼくがインドアが好きな理由は、いつでもトイレにいけるから。
しかしアウトドアとなると、いつでもトイレに行けるわけではありません。
とくに今回のように、スケジュール通りに移動しないといけない場合、トイレに行くために途中下車するのは、その後のスケジュールを狂わせてしまいます。
そして、恐れていたことが起きました。
乗り換えの御茶ノ水駅まであと3駅のところで、急にお腹が痛み出します。
こ、これは…
世の中には二種類の便意があり、「我慢できるもの」と「我慢できないもの」
判定には少し時間がかかりますが、今回の便意は、圧倒的に後者でした。
あと7分… もつか….
つま先に体重をうつし、背中を丸めて、便座に座るときよりも、腰に近い位置のおしりで座るように体勢をずらし、抵抗します。
そんな抵抗もむなしく、おかまいなしに暴れまわるお腹。
だ、だめかもしれない…
そうこうしているうちに残り2駅、4分。
出ようかどうか迷いましたが、ステイを決断。
ぼくならいける… こんなピンチを何度も乗り越えてきた…
そう自分に言いきかます。
しかしお腹はいっこうにおさまる気配はありません。
暴力的なほどの痛み。
や、やばい…
防御に100%集中。
無我の境地に至り、意識をほかのものに向けるために、電車内のテレビ広告をみます。
かわいいイラストで、いつもお世話になっている人に感謝を贈ろう的なTikTok動画が流れており、TikTok動画を流すようになるとは、電車広告も終わったなと思いつつ、残り1駅。
ここまできたら踏ん張りたい。
電車に残り、御茶ノ水駅まで行くことを決意します。
そして、スムーズにトイレにいけるように、御茶ノ水駅構内のマップをスマホで検索。
どうやらトイレは改札の隣にあり(まぁ、ほとんどの駅がそうですが)、改札までは、2つのエスカレーターに乗らなければいけません。
いけるのか、ぼく?
ドアが開き次第、すぐに移動を開始できるように、ラックにのせてあった荷物をおろし、少し離れたところに座っていた妻にトイレ行くと伝えます。
ドアが開きしだい、早歩き。
お腹が痛すぎる… というか限界すぎる…
大丈夫なのか?大丈夫なのか?
ここでぼくの名言が飛び出します。
「こんなんだから、外にでたくないんだよ!」
1個めのエスカレーターで足をとめると出てしまいそうだったので、歩きながら登りました。
そして立ちはだかる2個めのエスカレーター。
なんと通常のエスカレーター3個分の長さがあります。
ふざけやがって…
そう思いつつ、長い長いエスカレーターを歩きながら登っていきます。
そして、トイレに到着…
間に合うか、間に合うか???
便座に座るまでがトイレです。
幸い、用を足すスペースに空きがあり、並ばずにイン。
そして…. スッキリ!!!!!!
本当に危なかったです。
今度からは、いくら朝が早くても、できるかぎり途中下車してもOKな時間に出発したいと思いました。
そして、東京にはたくさんの人がいるので、一体毎日何人の人が漏らしているだろう?と頭をよぎりました。
フェルミ推定で求めてみようかと思いましたが、アホらしく辞めました。
電車内に便意を覚えるすべての方に幸運を!と祈りたくなるほどの危機一髪でした。
甲斐大和駅に到着 (7:39)
電車にのって高尾駅を超えると、景色が一気に山になったことに驚き。
とくに相模湖駅周辺は、なんだかよさそうな雰囲気で、妻と「移住してもいいかも」と話しました。
電車にのっていた時間は約2.5時間。
とても長い時間に聞こえます。
幸い、どの電車でも座ることができ、本を読んでいたら、あっという間につきました。
今回のお供は『反哲学入門』
「哲学」というのは、西洋という文化圏に特有の「不自然なものの考え方」であるということが分かる名著です。
読むとニーチェの偉大さが分かり、ニーチェが好きになります。
大菩薩嶺にのぼるには、バスで登山口に向かう必要があり、そのバスは8:10発。
そのバスに間に合うために、甲斐大和駅には7:39に到着しました。
甲斐大和駅のトイレはせまく、トイレにいくならば、徒歩で2分程度の場所にある、バス停の隣のトイレをオススメします。
バスを待っていると、近所の小学生が登校なのか朝の散歩なのか分かりませんが、集団で通り過ぎ、元気よく「おはようございます!」とあいさつしていきました。
これが、田舎(失礼な言い方でスイマセン…)の良さかもしれません。
他の方の体験記を読むと、このバスが登山客でいっぱいになり、2台目も用意するほど人が多いとありました。
しかし今回は人が少なく、ほとんどの人が1人2シート分のスペースを使えました。(ラッキ~!)
バスが出発して、あとは登山口への到着を待つだけ!とおもいきや、ここでもトラブルが….
御茶ノ水駅でトイレにいったはずなのに、また便意が襲ってきました。
登山口への到着まで、のこり20分ほど。
結構ながい….
ただ救いだったのが、今回は「我慢できるもの」の可能性があったこと。
「我慢できるもの」かどうかは、少し時間がたたないと分かりませんが、痛みは御茶ノ水駅の件の痛みよりも弱いものでした。
それよりも、出発前にバス亭にて、イイ感じのトイレがあり、時間も十分にあったのに、なぜ便意が来なかったのか、自分に腹がたちました。
自分のお腹が恨めしいです。
山道なので、バスは左右に揺さぶられるのですが、左右の揺れは、それほどお腹にダメージを与えません。
ただ、たまにある凸凹で、車体が上下し、体がフワッとうく感覚は危険です。
お腹の中のものが出そうになります。
かつての日本人が、自然災害から身を守るために、それらを神と見立て祈ったように、ぼくも荒ぶる便意をおさめるために、大便様(?)に祈りをささげることにしました。
胸の前で手を合掌。
自分はちっぽけな人間であること、そんな自分も自然の一部であること。どうか、怒りをしずめてください!
しかし… いっこうに収まる気配はありません。
やれることは全部やろうと、膝の上に手を置き、手のひらを上に向け、瞑想のポーズ。
無の境地にいたっている間に、登山口に到着しました。
さいわい登山口にもトイレがあり、さっそく行きました。
今回はそれほどのピンチではなかったので、よかったです。
登山口に到着したのが8時51分。
それにしても、トイレのことしか書いてきていない気がするのですが、一体山に何しにきてるんだしょう?
妻にも、ぼくが「トイレと、ご飯食べに山に来ている」と言われてしました。
気を取り直して、登山靴のひもを締め直し、ポールの準備をします。
そしてルートの確認。
バスで一緒だった他の登山客は、以下の大菩薩登山道をあがっていきました。
(トイレの話はここまでですw ここから写真日記です)
登頂開始(9:07)
ぼくたちもこの道かと思いましたが、ぼくらが選んだルートは、初心者用でありつつも、すこし大回りの道。
Ymapだと、以下のルートです。
最初の登りにて傾斜がキツイものの、くだりが緩やかになるルートです。
ということで、最初は石丸峠を目指す以下のスタート地点から入りました。
スタートは9:07。
いま思い返すと、準備体操を忘れていました。
登りは急でしたが、登っている途中でなんと、富士山を拝むことができました!
やはり雄大。
石丸峠 (10:40)
うかつにも石丸峠の写真を取り忘れてしまいました…
以下は、石丸峠に到着した時間。
大菩薩峠(11:13)
つづいて、大菩薩峠です。
ここでお昼ご飯と、コーヒーをいただきました。(写真に撮り忘れました…😢)
町が見下ろせる、絶景の場所でした。
大菩薩嶺、山頂に登頂!(12:29)
下山完了(13:30)
費用:8,238円
・交通費:6,878円(一人当たり)
・バス(甲斐大和駅-上日川峠登山口):往復で2,040円
・電車:往復で4,838円
・行動食と昼食:1,360円(一人当たり)
・おにぎり3個:300円
・パン1個:200円
・ガッツギア2つ:340円
・プロテインバー:200円
・クッキー:150円
・塩飴:170円