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簡単な小さな習慣が人生を変える!『習慣超大全』の秘訣

習慣本をいくつか紹介してきたが、今回は「習慣界」の重鎮(ぼくが勝手に言っている)の本。

人生にポジティブな変化をもたらすのに役立つ、実践的な書籍だ。

アプローチの特徴は、小さな変化である「タイニー・ハビット」から始め、成功を積み重ね、最終的に大きな変化をもたらすというもの。

習慣に関心がある人や、自己改善を目指す人にとって、貴重な情報源となる。

永続的な変化を起こすために必要なこと

著者はまず、永続的な変化を起こすために必要なことを3つ挙げる。

①天啓を得る
②環境を変える
③小さなところから習慣を変える

これら3つしかない。

天啓はインスピレーションを得ること。

そして、環境を変えることは、身の回りを変化させること。

より健康的な生活を送りたいのであれば、運動をするためにジムに通ったり、自宅にエクササイズ用具を置いたりすることが必要。

しかし、天啓を得るやり方は存在しておらず、環境を変えるのも引越や、転職など、時間もお金もかかることも。

このなかで最も重要で、簡単なのは、小さなところから習慣を変えること。

習慣は、私たちが毎日行うことであり、私たちの人生を形作るものだ。

大きな変化を生み出すためには、小さな変化から始める必要があり、例えば健康になりたければ、毎日30分間歩くことから始め、次に1日2リットルの水を飲む習慣を身につけることができる。

「タイニー・ハビット」で小さく変える

著者はまず、重要な結果を得るために、大きな変化が必要だという誤解と述べる。

反対に、小さくて、段階的な変化が、長期的な成功につながると主張。

本書は、人間の心理に逆らわない小さな習慣、「タイニー・ハビット」を生活に組み込み、そこから成長していくノウハウを具体的な例を用いて説明している。

タイニー・ハビットのポイントは、望む行動を1つ選び、それを「小さい行動」に分解し、生活の中で自然に組み込める場所に植え、成長させること。

生活の中で自然に組み込める場所をは、すでに習慣となっている日課のこと。

たとえば歯磨きや朝食。

これらの直後に小さい行動を実践することで、生活のなかで自然に望ましい習慣を身につけることができる。

このように、「~したら〇〇する」といったセットを「タイニー・ハビット」と呼ぶ。

タイニー・ハビットの肥料となる「祝福」

そして、このタイニー・ハビットを育てるのに必要なのが「祝福」。

これは、どんな小さな成功にもお祝いをし、その「うまくいった」という感覚が新たな習慣を取り入れる原動力となり、継続への意欲をかきたてる。

本書の巻末には、新しい習慣を脳に定着させる祝福の豊富な例が紹介されている。

個人的に取り入れたいと思ったのは以下。

・バスケで超ロングシュートを決めたつもりになる
・息を吸い込み、エネルギーが入ってくるのを想像する
・ガッツポーズをしながら、「やった!」と言う
・元気の出る歌をちょっとハミングする
・「よくやった!」と言う

著者について

著者は行動科学者で、スタンフォード大学の行動デザインラボの創設者。

大学で教鞭をとるかたわら、シリコンバレーのイノベーターに「人間行動の仕組み」を説いている。

フォーチュン誌の「知るべき新たな指導者(グル)10人」でも選出された。

教え子には、インスタグラム共同創設者といった、多数の起業家を輩出。

この本では、著者が20年かけて開発した習慣形成メソッドが、彼の研究とともに紹介されている。

まとめ

本書は、ポジティブな習慣を身につけるための実践的で効果的なアプローチを提供している。

平易な文章と、身近な事例、まとめや図表のっており、分厚い本ながら読みやすい。

誰にでも適用できるものであり、その実践的な性質は、多くの読者にとって魅力的なもの。

この本は、読者が小さな変化から始め、自分自身に合わせた習慣を身につけることで、より豊かな人生を送るためのツールとなる。


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