「無料」につられるとロクなことがない:無料サウナハットの落とし穴
昨日3月7日は、サウナの日。
近所の温泉で、先着順に無料でサウナハットをくばっているという情報を、数日前にtwitterでゲットしていた。
妻がそのサウナハットを欲しいというので、仕事で行けない妻の代わりに、ぼくが温泉へいくという約束をした。
しかし、前日に急にめんどくさくなってしまった。
そこで、「どれぐらいサウナハット欲しい?めちゃくちゃ欲しいってわけじゃなければ、プログラミングの勉強したいから、行くのやめたいんだけど。」と妻に交渉をもちかけてみた。
すると「行きたくないんだったら、私を試すような質問しないで、最初から行きたくないって言えばいいじゃん」と妻に怒られることに。
あげく、「自分のエゴを貫きなさいよ!」とアニメの「ブルーロック」から熱い引用をしてきた。
「ブルーロック」は、さいきん妻がはまっているサッカーアニメだ。
ということで、「行きたくないです!」と自分のエゴを宣言し、温泉に行かなくてもよくなった。
そして、サウナの日を迎えた。
そもそも温泉に行くのが面倒になった理由は、朝の7時からオープンで、確実にサウナハットを入手するには朝一で出発するしかないからだ。
自分のエゴを宣言したものの、妻との約束をやぶったことに罪悪感を感じていた。
しかし、ふと立ち止まって考えてみると、無料配布分のサウナハットは結構な量を用意しているっぽく、もしかしたら昼過ぎでも入手できるのではと思いいたった。
そこで昼ごはんを食べたあとに、一旦外へ出る用事があったので、タオル二枚と下着、ビニール袋をカバンの中にいれ、出発。
温泉にいくには、電車に乗っていかなければならないので、駅についてから温泉へ電話をかけてみた。
するとまだサウナハットは残っており、あと30分後ぐらいに行っても、まだ残っていそうとのこと。
そこで、温泉へと向かった。
温泉に到着すると、あるではないか、無料のサウナハットが!。
受付の前に、プラスチックのカゴに重ねて陳列されていた。
受付の人に確認し、無事、無料サウナハットを1枚入手することができた。
できたのだが...
なんというか、作りがちゃっちい。
生地も薄く、市販のものにはついている壁にひっかけておく用の穴もついていない。
ぺらっぺらでびっくりした。
自分は無料にいったい何を期待していたのか。
無料なんだから、クオリティーはこんなものなのだと、なぜ気づかなかったのか。
それにサウナの日だけあって、平日にもかかわらずお客もおおく、サウナは人が並ぶほどの盛況ぶりだった。
みんな無料サウナハットにつられてきたのだろうか。
しかたがないので、併設されたもうひとつのサウナである「ヨモギサウナ」というものに入った。
ただ、こちらは全然熱くなく、結構長いあいだ滞在できそうなタイプのもので、体がそこまで温まらなかった。
さらには人も多いせいか、水風呂が冷たくなかった。
追い打ちをかけるように、外のベンチも人で埋まっており、室内のベンチにすわらざるを得なかったほどだ。
結局これを3周ほどくりかえしたが、「ととのう」まで到達しなかった。
完全なる敗北感。
電車代と、入浴料をムダにした気分で、最初からものほんのサウナハットを買い、妻にプレゼントしたほうがよかったのではないかと思った。
妻が仕事から帰ってきて、サウナハットを渡したら、一応喜んではいたものの、微妙な反応。
素材のちゃっちさがやはり気に入らなかったのだろう。
学んだ教訓は「人が多いい日にサウナに行くのは微妙」というものと、「無料配布に踊らされるな」だろうか。
なんだか損した気分の一日だった。
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