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衝撃のラスト!『鑑定士と顔のない依頼人』

面白い!完全に騙された!

そしてなんといっても一番の魅力は主演のジェフリー・ラッシュの味わい深い演技。

彼は『英国王のスピーチ』では、王にスピーチを教えるセラピスト役として出演し、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』では伝説の海賊の一人ヘクターを演じ、『シャイン』でアカデミー主演男優賞を受賞した役者だ。

彼はイギリス人かと思っていたがオーストラリア出身で、オーストラリア人としては初の演技部門におけるオスカー受賞者だ。

ジェフリー・ラッシュが演じるのは、孤独な美術鑑定士兼オークション競売人のヴァージル。

仕事人としては超一流のヴァージルだが、人の携帯電話や持ち物は本人の前でもハンカチで包んで使い、公共の場では常に手袋をはめているなどの潔癖症をもっている。

女性に対しても同様で、現実の女性とは関係を結ばずに、彼が収集した名画の中の完璧な女性たちと暮らしている。

そんな彼に美術鑑定を頼んだのは姿を見せない謎の女性で、ヴァージルは徐々に彼女に魅せられていく。。。

英題は「The Best Offer」で、「オークションにおける最高付け値」を意味する。

何に対しての最高値かというと「ある一枚の絵画」に対する値であり、ヴァージルはその絵画を手に入れるチャンスを得るというストーリーだ。

物語は主要人物4人と「贋作の中に潜む本物」や「内なる神秘性」というキーワードを中心に進み、濃密に練り上げられた世界観のリアリティーは、最高の出来映え!

ラストに衝撃を受けた人にとっては後味の悪い映画とも言えるが、一歩引いて映画を観るとある意味「ロマンの極致」のような映画だったと思える。

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