「やりたいことリスト」のメリットと作り方
「もっと面白い人生をおくりたい」「毎日を充実させたい」、そう感じている人にオススメなのが「やりたいことリスト」作り。
「やりたいことリスト」は、自分のやりたいことを書き出して可視化することによって、目標を達成していくひとつの方法です。
そのリストを実践していた偉人のひとりが、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
ルネサンスの万能の天才である彼は、超ド級のリストマニアで、彼の残した莫大なノートにはやりたいことリストが多数残されています。
例を挙げると、「ミラノを描く」、「ミラノとその郊外の測定」、「空はなぜ青いのか」、「算術の専門家に三角形から正方形を切り出す方法を教えてもらう」、「キツツキの舌を描写」、「ガチョウの足を観察すること。足が常に開いていたら、あるいは常に閉じていたら、動けないはずである」、「豚の肺を膨らませ、幅も長さも伸びるのか、あるいは幅だけが伸びるのか観察すること」、「べンデット・ポルティナリに、フランドルの人はどうやって氷上を歩いているのかを尋ねる」などなど。
仕事の一環として必要だったのかもしれませんが、好奇心の強さと、幅の広さに驚かされます。
さらにダ・ヴィンチは当時としては長生きで、67歳まで生きたので、彼の「底なしの好奇心」も長生きの秘訣とよべるかもしれません。
この記事では人生を充実させるための「やりたいことリストのメリット」「その作り方」を紹介します。
まずはメリットから紹介します。
メリット① 自分がわかるようになる
自分を理解するのはとても難しいもの。
しかし「やりたいことリスト」を書き出すことによって、自分の興味や関心、今後進むべき方向性など、「自分が気づいていない自分のこと」を知ることができます。
思いがけない「やりたいこと」も見つけることも可能で、新しい自分の側面を発見できます。
メリット② 日々のモチベーションが上がる
やりたいことをリストにすると、自分がなんのために生きているのかを確認できます。
そして、もし嫌なことがあっても、「やりたいことリスト」を見返してやる気を出すことができるように。
「なんのために生きているのか」や「成長しているのか」など、「やりたいことリスト」を見返すだけで確認できるので、日常で必要以上に悩むことも少なくなります。
メリット③ 振り返りがしやすい
そもそも目標がなければ、振り返ることができません。
しかし、「やりたいことリスト」があれば、いつでも見返して、振り返りを行うことができます。
「3ヶ月に1回」や「1年に1回」と振り返りの期間を決めておけば、その時までに達成したことを確認もでき、また新たに思いついたやりたいことを追加することも。
振り返りを行うことで、よりいっそう目標を意識することができます。
つぎに、「やりたいことリスト」の作り方を紹介ます。
作り方① 紙とペンを用意
デジタルでメモを取りたい人もいるかもしれませんが、紙とペンをおすすめします。
理由の1つが「記憶に残りやすい」こと。
デジタル本と紙の本を比べると、紙の本を読んだ時のほうが記憶への定着力がより強いということがわかっています。
それは本が物質として「位置の記憶」を助けているからです。
「やりたいことリスト」も紙に書くことで、「位置の記憶」を助け、記憶に残りやすくすることが可能。
2つ目に「見返しやすい」こと。
デジタルだと、どこにあるかを検索しなければなりませんが、紙として残っているので、すぐに見返すことができます。
思いついたら、すぐに付けたすことも簡単です。
作り方② やりたいことを書き出す
ここで大切なのは、大小に関わらず思いつくままにやりたいことを書き出すことです。
あなたが興味のあることを考えてみて、その興味に関して何ができるかを書き出してみましょう。
もし途中で行き詰まってしまったら、下記の「厳選された3つの質問」が役に立ちます。
自分に正直になり、書きの質問に答えてみましょう。
質問1: 銀行口座に10億円あり、自分が普通の人より5倍頭がよくて、絶対に失敗をしないとしたら何をしたいか?
この質問は「お金の制約」と「能力の限界」からあなたを解き放ってくれます。
「できるかできないか」と、勝手につくってしまっているバリアを突破し、実現可能性なんか忘れてしまいましょう。
大きな目標を掲げ「これができたらなんて楽しいんだろう!」とワクワクするものを書き出すのがポイントです。
質問2: 絶対にやりたいくないことの逆はなにか?
まずは「やりたくないこと」を考えてみましょう。
その後に、その反対のことを考えてます。
例えば、
「満員電車で通勤したくない」→「移動はすべてタクシー」
「日本で暮らしたくない」→「海外に移住したい」
このように、自分が絶対に「やりたくないこと」を、やりたいことリストに反映することができます。
質問3: 5人の人達に囲まれて生活するとしたら、その5人のプロフィールはどのようなものか?
「5人の法則」をご存知でしょうか。
「5人の法則」は「あなたの周りの5人の平均があなたである」というもの。
アメリカの起業家ジムローン(Jim Rohn)の言葉で、年収や、学歴、性格なども最も近い周囲の5人の平均になるというものです。
この法則に従うと、自分がどんな人たちに囲まれたいかを考えることが、将来のあなたのを浮き彫りに。
どんな人と仲良くしたいのか、5人のプロフィールを書き出してみましょう。
おまけ
他人のリストから学べるものはたくさんあり、「やりたいことリスト100 例」とググるとたくさん例がでてきます。
書籍ではロバート・ハリス氏の『人生の100のリスト』も、著者のやりたいことリストが掲載されているので参考になります。
そして、『5 (ファイブ) 5年後、あなたはどこにいるのだろう?』は良質の質問集。
実際に書き込んでいくことで、新しい発見や本当にやりたいことに出会えます。
所々にちりばめられた古今東西の名言がやる気を上げてくれ、「勇気を持って大胆になろう」というメッセージが伝わってきます。
薄く文字数も少ない本ですが、自己分析系の分厚い本はげんなりしてしまうという人には、ちょうどいい薄さ。
造本が美しく、色鮮やかにデザインされたページをめくるたびにワクワクし、とにかく元気が湧いてきます。
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