クリエイティブ・コーディングを始めるのに、ProcessingとopenFrameworksのどちらがいいのか
クリエイティブ・コーディングを始めるために、まずはツールの選択が必要だ。
現在クリエイティブ・コーディングの代表的なツールは2つで、ProcessingとopenFrameworks。
結論からいうとProcessingを学び始めようと思うが、ProcessingとopenFrameworksそれぞれの特徴と、なぜProcessingを選んだのかをまとめる。
Processingの特徴
Processingはとベンジャミン・フライ(Benjamin Fry)とキャセイ・レアス (Casey Reas)らによってアメリカで作られた言語で、Javaを単純化し、グラフィック機能に特化したもの。
電子アートとビジュアルデザインのためのプログラミング言語であり、開発環境でもある。
初心者がプログラミングを学習するのに適しており、一つ一つの命令が簡単で非常に書きやすい。
初学者が詰まりやすい環境構築も簡単で、公式サイトからzipをダウンロードして解凍するだけで完了し、Windows、Mac、Linuxと幅広いOSで動く。
日本語の参考元が比較的多く、書籍も国内外で多数販売されている。
逆に欠点をあげると、C++などに比べると動きが遅く、大規模なものを作るのには向いていないこと。
また開発環境は提供されるが、逆にいうと開発環境を選べないので、人によっては使いづらく感じる可能性がある。
openFrameworksの特徴
openFrameworksは大まかに言うとProcessingのような事をC++で出来るようにしたもの。
ザック・リーバーマン(Zach Lieberman)、セオドア・ワトソン(Theodore Watson)、アルトロ・カストロ(Arturo Castro)によって開発されたツールで、言語というよりはライブラリだ。
C++のライブラリという位置付けに近いので、C++の文法をそのまま用いる事が可能でハードウェアに近い部分のコーディングもできる。
C++をベースに書くことができる恩恵として、実行速度が速いことが特徴だ。
こちらもWindows、Mac、Linuxと幅広いOSで動く。
幅広く動作する上に、Processingより大規模かつ違ったアプローチで作品の制作に使える。
欠点としては、C++をある程度理解しておかないと扱うには厳しいこと。
また、開発環境は提供されないため、自分で用意する必要がある点。
最後に、日本語のリファレンスが少ない点があげられる。
Processingを選んだ理由
Processingを選んだ理由は、まず1つ目にリファレンスの豊富さが挙げられる。一つの資料を読んでわかりづれければ、別のリファレンスを参照することができるので、つまづきづらいかと考えた。
2つめに環境構築が楽な点だ。
環境構築がすぐに終わるので、すぐに使い始めることができる。
3つめの理由は、ぼくにC++の知識がない点だ。
C++には少ししか触ったことがないため、openFrameworksは敷居が高く感じる。
今後、42 TokyoのC++の課題を終えたのち、大規模な作品を作りたくなった場合はopenFrameworksの学習を始めたいと思う。
Processingの学習の進め方だが、まずは東京芸術大学の「メディアアート・プログラミングⅠ」という講義の中でも参考文献として取り上げられている『Processing クリエイティブ・コーディング入門 - コードが生み出す創造表現』を使って学習を進めていく。
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