見出し画像

デザイナーとして魅力的なHousmartという会社

はじめまして。株式会社Housmartでデザインリードを担当している稲井といいます。noteへの投稿はデザイン技術系のものはいくつかあったのですが、Housmartの魅力については初めてですね。

担当プロダクトのこれまでの歩みを振り返るとともに、Housmartいいよっていうご紹介をしたいと思います。

Housmartに入るまえ

20代前半までは働く気がなかったので、バンドでもやろうかと色々ともがいていました。一般受けしない音楽のほうが魅力的だったので、その界隈のバンド人たちを色々見たり、真似事してました。toe ,Natsumen ,ROVO,etc...

何もルールがない中で、若者が集まってでかいことやるというという理想しか知らない状態だったところに、ちゃんと稼いで自律 = 初めて好きなことやれる。という現実が心に刻まれました。ぶっ飛んだ音楽やっている人ほどちゃんと本業ありながら音楽やっていたわけです。

というわけで食い扶持を確保するために20代後半からWEBデザインに手を染めるわけですが、今と違ってスマートな専門職という感じではなく、先輩から口伝で伝わるスパゲティHTMLなんかを読み解きながら高速で作業を終わらせる術を会得していくフリースタイルかつ刺激的な日々でした。

その後、iPhone時代の波にのまれ、WEBデザインからUIデザインの方に流されて行きます。UIデザインには道具として直接的にユーザーに影響を与えられる快感があります。しかし、続けていくと疑問が持ち上がってきます。

「なんのためにこの機能は存在するのか?このプロダクトの提供価値はどこにあるのか?」

今ある技術を、より自分の興味のある事業ドメイン(不動産)へ向けたいという気持ちでHousmartの門をたたくことになります。

Housmartでの仕事

入社後、2年ほどカウルのデザインを担当し、その後プロポクラウドの立ち上げに参加します。

カウルは「かしこく家を買える」をコンセプトに推定価格や、メルカリのように希望条件を保存したり、直営の不動産エージェントと購入時のコミュニケーションをスマホアプリで完結できるなど色々と便利なサービスです。

大コケしたカウルビジネス

ある程度カウルの会員数が伸びてきたので、直営の不動産エージェントだけでなく、ほかの不動産会社の方にも顧客をお取次ぎしようということになり、「カウルビジネス」という名称でテストマーケティングを開始します。

そして、大コケします。。まったく売れませんでした。

敗因を一言でいうなら、
「不動産エージェントと顧客が求めている関係性の理想形しか考えていなかった」というところでしょうか。(長くなりそうなのでこの話は後ほど。)

プロポクラウドの誕生

カウルビジネスのテストマーケティング中にヒアリングを重ねてより現実的なソリューションに形を変えていき、プロポクラウドが誕生しました。

プロポクラウドは、カウルで培った独自物件データベースを活かして、不動産営業の方が長期的にお客様に物件を提案できるサービスとなっています。

ピボットするに当たり、UXデザインの手法をフルに取り入れました。テストマーケティングに参加していただいた不動産会社にお邪魔して、社内の様子をモニタリングさせてもらったり、困っていることを直接ヒアリングするなど一次情報をとにかくかき集めて、MVP(Minimum Viable Product)となるポイントを見つけていきました。

この時に参考にさせていただいたのは、クレイトン・M・クリステンセン教授の「ジョブ理論」及び、アレックス・オスターワルダー氏の「バリュープロポジションデザイン」です。プロダクトの「0 → 1」のフェーズに関わりたいという方には推薦したいと思います。

会社の主要メンバー5、6名ほどで、上記本を熟読し、ピボットに向かう意思決定。リサーチ、顧客課題モデリング、リーンキャンバスの作成、MVPとなる機能設計と選定、ブランディング、マーケティングなどを駆け足で行い。半年ほどでカウルビジネスから「プロポクラウド」にピボットし、ローンチしました。(なかなかにバンド感あったと思います。)

多くの不動産営業会社では、顧客リストを活用しての顧客ナーチャリングが「無消費」状態だったので、その部分に上手くマッチするように、「複雑な設定無しでかんたんに物件提案し続けられる」というポイントに絞って開発できたのが良かったと思います。

プロポクラウドは、より多くの不動産営業の方がお客様と身近にコミュニケーションできるように、機能強化をしていく予定です。

今後のHousmartデザイン

不動産という事業ドメインは圧倒的にリアルです。幸せなご家族の住まい探しもあれば、離婚や死別による精算のためのご売却もあります。

不動産営業の方にヒアリングを重ねる中で、人生の大きな岐路に立ち会うという責任感を持って仕事をされている方に多く出会いました。

日本の不動産取引において課題は山積しています。やることが多すぎて肝心の顧客との関係性がおざなりになることもしばしばです。IT技術をうまく活用して不動産営業の方と顧客の良い関係性を築くということがHousmartのやるべきことであり、その手段としてデザインやエンジニアリングがあります。

デザイナーとしての視点で言えば、本質的な意味でのデザインができる場として、これほどやりがいがある職場はないと思っています。

賃貸であれ、購入であれ、不動産と関わらないで生きることは、ほぼできません。自分自身がユーザーであり、デザイナーでもあるという立場で圧倒的に自分ごととして仕事をさせてもらっています。

プロダクトの成長を感じながら、UXからUIまでを広く担当し、チームワークを発揮できる。そんな組織にするためにどうすればよいのか試行錯誤の連続です。多分大変ですけど、その分、面白いと思うのでご興味があればお気軽にお声がけください🙋‍♂️



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?