Q.なぜほーせんは沼津なのか

A.社会常識だぞ

やっほーせん
記事を読んでくれて、ほーせんきゅー。

ほーせんです。
前回記事では沼津市の基本情報についてテキトーに書いたんですが、あの内容では沼津市の魅力の1割程度しか説明できていません。
今回は「沼津市だからこその魅力」、及び個人的にほーせんのモチベを上げているものについて説明していこうと思います。


1.熱海で良くない?

よくない。

よくないです。いや、まあ熱海も好きなんですが。
ここで熱海の位置を知らない人もいると思うのでご紹介。

沼津から見て伊豆半島のちょうど反対ですね

静岡県伊豆半島東部、神奈川県との境界部。
前回風に言うなら「金魚の尻尾の外側」ですね。
名物は沼津とあまり変わらなく、熱海港で水揚げされる新鮮な海の幸、富士山のマグマパワーで生み出されている温泉など。

アクセスとしては、東京からは東海道新幹線で一本(沼津と違って直通)。もしくは在来線ですね。
交通費は往復で新幹線8000、在来線4000程度。また、ある裏ワザを知れば2000円以下で行ける超良コスパ。
東名高速道路などによる車でのアクセスも良好で、我が家も毎年夏の旅行は熱海が多かったと記憶しております。

少し南下すれば、イトウに行くならハ・ト・ヤ!で有名なクソデカホテル・ハトヤなどがある伊東エリア。
また更に伊豆半島を南下すれば、水族館などで有名な下田エリアなどへのアクセスが良好。

総じてアクセス面で沼津を上回るスペックを持っています。

無粋な男はこう言います。
「ほーせんよ、沼津沼津ってうるせーよ。お前がオススメしてくるのは大体同じようなのが熱海にあるんだよ。悪いことは言わない。お前も熱海にならないか?」

「伊豆半島越えるか越えないかでだいぶ交通費変わるじゃん。熱海でいいよ。シャボテン公園でカピバラと遊ぼうぜ」

うるせええええええええ!!!
カピバラとは遊ぶ!!!!!!

良き友人達の言うことは大体正論。
では、ほーせんが沼津にこだわる理由は何なのでしょう。その謎を探るため、取材班は電車とバスを乗り継ぎ沼津の奥地へと向かった。


熱海と小田原、沼津の位置関係

とりあえず皆様に、在来線利用時の沼津、熱海への片道運賃、及び所要時間を見ていただきたい。

熱海までよりも、所要時間にして約30分、運賃にして約300円の違いがあることが見えるだろう。
熱海から沼津までの20分の間に何があるかと言うと…


たったの2駅である。
おかしくね?2駅挟むだけで20分??
その理由というのも、熱海と函南駅の間には

伊豆半島。三島、沼津の位置も確認してね

伊豆半島の山が隔たっており、そこを一気にぶち抜くため、この所要時間となるわけです。

次にとある観光地への、東京からのアクセスを見ていただきたい。

これは神奈川県小田原市へのアクセスである。
場所はといえば。

熱海の真上である。
名物は小田原港で水揚げされる新鮮な魚、風情感じる小田原城下町、及びそこにある老舗和食・和菓子屋群。そして、ここまで届いてる富士山パワーで湧き出る温泉。

つまり沼津、熱海と同じようなものである。

東京から約1時間強、交通費は往復約3千円。
やっす!!ちっか!!
アクセスしやすさ論で言えば、
熱海行くなら小田原でいいじゃん!
となるわけです。
では、小田原が最強、熱海は2番手、沼津は3番手なのか。
いいえ、そうではありません。
近けりゃいいってだけなら、ほーせんは沼津なんて行かずに毎週鎌倉で大仏でも見て帰ってクソして寝てるだけの沼津になっています。

旅に重要なものは、境界

旅ってのは、非日常である必要があるわけです。
そして、日常が非日常に変わる境界。それは日付であったり、県境であったり、山を抜けるトンネルの出入り口であったりします。

そしてその境界が違うごとに、同じことをしていても全く違う心持ちになる。これが、「遠出」が「旅行」になる瞬間です。

では、沼津の持つ「境界」の魅力ってなんでしょう。
それは、関東から見て熱海・小田原が伊豆半島のこちら側、ぶっちゃけてしまえばJR東日本の管轄内に対して、沼津が伊豆半島の向こう側、つまりJR東海の管轄になるわけです。
熱海までは実質、東日本もとい関東。てか熱海民、私神奈川県民ですみたいな顔してる奴多くね?
しかし!!!!
函南からは、改めて東海エリアへの進出となるわけです!
関東から、東海へ。
伊豆半島を越えるという行為、すなわち「境界」の越境。この大きな越境を経た先にあるのが、沼津なわけです。

つまり…?

つまるところちょっと遠くて特別感あるねって話。
え?そんなくだんねーことの説明のために1500文字も使ったのかって??
怒んなよ、ここまでは建前、ここからちゃんと沼津独自の魅力について語っていくからよ。


2.沼津だけの特色

日本有数の深海+沖までの近さ

伊豆半島西に広がる駿河湾は、最大深度2500メートルの立派な深海域を含みます。
また、深海までの勾配がかなり急なため、場所によっては沖に向かって2kmも進めば深さ500メートルに到達。漁場の特性上、深海漁業が盛んになのです。
そのため、普通の港では水圧気圧・鮮度などの関係で、売り物にならなくなってしまう深海魚を食べたり、珍しい深海魚が生きている姿を水族館で見たりすることができるんです。

○○な富士山が見えるのは…?

これは伊豆半島以西であれば難しい条件ではないのですが

ほぼ障害物なし!山にも隠れていない富士山を見ることができる、最も富士山に海辺の街として沼津を挙げられるでしょう。

オススメビューポイントは
・あわしまマリンパークのある「淡島」北端から見る
・海辺で富士山が見える宿から朝日に当たっている富士山を見る
・沼津港大型水門兼展望台「びゅうお」から見る
の3つでしょうか。個人的にはもう少しあるのですが、だいぶマニアックになるので割愛。

みかん!!!!!!!

静岡県では広く「西浦みかん」という品種を栽培しています。
程よい酸味と甘みのバランス、みかん自体の風味が濃厚で、「みかんが食べたーい!」って思った時に1つ食べれば大抵のみかん欲は満たしてくれるでしょう。ほーせんは強欲魔獣なので一度に2.3個食べます。こちら側に来たら終わりだぞ。

実は、君の地元のスーパーに並んでいるのも西浦みかんかも?購入時に袋/ダンボールを見てみよう。

沼津ではそんな西浦みかんの栽培が盛ん。
その中でも、甘みに重きをおいた改良品種「寿太郎」みかんは特に人気で、東京で買ったらキロ単位で何千円とする(そもそも遠方輸送品の果物って何でも高いんだけど…)ので、イマイチ手が出ない…が。

なんと沼津ではその辺のお茶屋さんでタダでくれることさえあるくらいポピュラーで手頃に手に入る!

ほーせんは怪しい屋台で詰め放題1000円とかでパンッパンになった袋を家に持って帰っているところを目撃されています。
パンッパンですよ、パンッパン!
食べてみたいでしょ〜?みたーい!
いきますよー、せーの!
あーっ!みかんの味〜!!!!!

失礼。
そんなわけで、沼津は特にみかんを押し出していて、旅行客・グルメマニアに人気です。
みかんを使ったケーキやお菓子なんかも種類が豊富で、いたるところでみかんの実物・イラストを見れるでしょう。
そんでもってみかん使ってたらだいたいの物は美味いので是非食べて/飲んでみて!

たまにすごい前衛的なのがあるから、視覚的にヤバそうなのは俺に相談してください。
その週末飛んでいって食べてみます。


3.沼津に移住した人たちの店は○○

大前提として…

沼津に限らず地方都市では「Uターン/Iターン」政策を推し進めているところが多いです。
ざっくり解説すると

Uターン政策→別地方に出て行った地元民を呼び戻して、補助金など支援付きで街を盛り上げてもらおう

Iターン政策→別地方からの移住希望者を募り、その人たちを支援しつつ街を盛り上げてもらおう

というものです。
沼津も各地方都市の例に漏れず、少子高齢化・人口減少傾向が顕著です。
観光客がたくさん来ても、その人たちは次の日には自分達の家に帰ってしまう。
一見街は賑わっているように見えて、半分以上が観光客、なんて時も…

お客さんがたくさんいても、接客する店員さんがいなければお店は回らない。
店員さんを増やさなきゃ!
というのが、どの地方都市も抱えている大きな問題。
では、移住者が増えると、我々が観光客として行った時にどんなことが起きるの??

発想力勝負の面白い店が増えてきた!

移住者が増えるだけでは、ただ家賃が安くて居心地のいい街に住もうって気分の人たちが集まって終わりです。
沼津市では、移住者の店の営業を手厚くサポート。
移住者の皆さんも、ならば自分の思い思いの素敵なお店を作ろう!
と張り切り、オシャレなカフェ・創作料理店・独創的なアクセサリー店などが増えています。

いや、そんなん原宿とか渋谷行けばいっぱいあるやろって思ったそこのオタク。

原宿、渋谷そんな行かねーだろ。

沼津で美味いもん食って温泉で癒されるついでに商店街でいろいろ見ていきなさいよ。きっといい出会いがあるだろうから。

まとめ

そろそろ大阪着くんで勝手にまとめますね。
沼津のいいところは
・境界を越えた先にある非日常的な旅行の楽しさ
・深海に限りなく近いからこその魅力
・伝統的観光地と、インスピレーションの融合、多様性


であることがなんとなくでも伝わってくれればいいなと思います。

それでは、とりあえずこの辺で。
やべ、トイレ行きたい。

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