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耐震、断熱、気密だけじゃない!家づくりには「安全持続性能」も必要だと思った本

どうも、はうすです。
今回は「安全持続性能」を提唱しているヨシローさんの本を読んだ感想です。
ヨシローさんはX(Twitter)で作業療法士という目線から家づくりの発信をしている方です。
作業療法士という立場から家づくりを見ているので、普段と違った視点を増やすことができました。
終の住処として家づくりを考えている人は本書を手に取るか、ヨシローさんのHPから資料を問い合わせてみることをおすすめします。
さっそく結論から。


1.結論

  • 段差をなくせ

  • 歳をとったときのことを考えて家づくりをしよう

  • 玄関、浴室には手すりを付ける。階段には絶対手すりを付ける

  • 将来を考えて、廊下、洗面、トイレは広めに作ろう

家で起こる事故は温度差によるヒートショックと転倒です。
ヒートショックは断熱性や気密性を高めることで防止ができます。
そして、転倒は、手すりをつける、段差をなくすことで事故の割合を減らせます。
調べてみると家での転倒は高齢者ばかりではなく、30~60代でも起きている事故なので、若い世代も注意が必要です。

また将来を考えると、廊下、洗面、トイレは広めに計画したいところ。
車椅子、介助を考慮してのこと。
ただこの辺りは広さの制約もあるので、難しいところではあります。
頭の片隅に入れて優先順位と検討したいですね。

つづいて、良かった点について述べてまいります。

2.良かった点

  • 作業療法士の立場で書かれた家づくりの本で視点が新鮮だった

  • イラストや写真が多く、サクッと読める

家づくりの本と言うと、家づくりの専門家や、住宅専門の出版社、家づくりをした人が多いです。
そんな中、作業療法士というケガをした人をサポートしているヨシローさんが家づくりの本を出版するのは新鮮でした。
人生の多くを過ごす家。
色んな方が語る家づくりの本を読んでみたいです。

お次はあまり良くなかった点です。

3.あまり良くなかった点

  • ヨシローさんのホームページで安全持続性能の基準データを無料配布しているので、ポイントのみ知りたい人はそっちで十分かも

  • 税込み2,420円と少し割高

  • 子どもや高齢者にスポットが充てられていると感じたが、家を建てる年齢20~30代の家での事故を取り込むともっと面白いと思った

ホームページで安全持続性能の基準データを配布しています。
本書を購入後、問い合わせてみましたがまだ来てません。
ただサンプルを見た感じはきれいにまとめられているので、ポイントだけ知りたい方はそれで十分かなとも思います。

値段に関して、一般の書籍と同程度のボリュームなので2,420円は少し割高に感じます。

家づくりを考える世代は20~30代が多いので、その世代にスポットを当てた事故に関する対策を反映しているともっと面白いかなと感じました。
それだけ20~30代の事故が少ないのかなとも取れますが・・・
(と言うか、重症化しないということかも)

4.本書がおすすめの人

  • 今から建てる家を終わりの住処とする予定の方

  • 建築設計で顧客に提案をする方

耐震性、断熱性、気密性なども大事な要素ですが、安全性という「安全持続性能」も視野に入れて家づくりを行うことが今後家づくりでは求められることでしょう。

そのはじめの一歩として参考になる書籍でした。

普段は家づくりに関するセカンドオピニオンの活動をしています。
気になる方はぜひフォローしてDMをいただければと思います。

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