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〜天国へいった子どもたち〜
わたしの息子は小児がんサバイバーです。
息子が白血病を発症してから、早11年。
「小児がんは治る病気」になりつつありますが、
どんなに頑張っても、天国に行くことになった子どもたちを、
この11年の間、たくさん見送ってきました。。
とても悲しくてやりきれない思いです。
わたしは、どうしても親の立場になってしまうので、
親御さんの気持ちを思うと、胸が張り裂けそうです。
その中の高校生のKくん。
彼のことはよく覚えていて、とても不思議な魅力のある男の子でした。
彼はトークセンス抜群で、若いナースたちを手玉にとるなど、彼の周りにはいつも大人や子どもがいて、おしゃべりを楽しんでいました。
考え方も生き方もカッコイイ、ちょっと普通の子とは違うな、と感じさせる高校生でした。
彼は骨髄移植を成功させ、ひょうひょうと退院していきました。
病気治療で受験できなかったため、1年浪人し、医者を目指していましたが、
受験勉強の途中、再発がわかりました。
その再発の治療中、合併症が起きて、
あっというまに天国へ旅立っていきました。
かのんはKくんが亡くなった時、ものすごくショックで1週間くらい泣いていました。同じ病気で亡くなる子に会ったのは初めてだったからです。
何をしていても、彼のことが思い出されて、、、涙がジワ〜っとしました。
Kくんは、家族みんなと仲が良く、その中でも特にお父さんと
深いつながりがあったようです。
息子を亡くしたお父さん。
悲しみの淵にいても、葬儀の手配を喪主としてやらなければなりません。
息子は人気者だったから、弔問客の人数は 200人くらいかな、と葬儀屋さんと打ち合わせしていました。
ウトウトとした夢の中、、、
お父さんの夢の中に Kくんが出てきてこういいました。
「お父さん。ぼくのお葬式、そんな人数じゃないよ。1000人くるよ」
と、言ったそうです。
お父さんはとても驚きましたが、実際、Kくんのお葬式に来た人数は、
1000人くらい来たそうです。
どんな高校生やー!
他にも、Kくんの遺品を整理していて、
「〇〇はどこにあるのかな?」とお父さんが思うと、
そのモノが お父さんの目に止まる場所に現れたりしたそうです。
目の前でモノがテーブルから落ちたり。
息子はいなくなったのに、そんな父と子のやりとりができるなんて、なんて深いつながりだったのだろうと思いました。
子どもを亡くした親の気持ち、、
私には到底想像もつかない境地です。
何人かのお母さんから聞いていますが、
天国へ行った子から、どのお母さんも、なにかしらのサインを見ているそうです。
仏壇に供えられたご飯を 亡くなった子が食べている姿を
兄弟たちがいつも見ていて、
ご飯をあげるのが遅いときは、催促されるそうです!(笑)
子どもは見えるんですね!まるで生きている時の生活そのままです。
残念ながら親は見えたり聞こえたりしないようですが、兄弟たちは亡くなった子の訴えを聞いて、親に教えてくれるそうです。
わたしも似たような経験があります。
うちの近所で親しくしていた小児がんで亡くなったばかりの子が夢に出て来て、
ご飯をたくさん食べているところを見ました。
がんの治療中は、食べたいものがあっても食べられなかったり、
抗がん剤の副作用で、何も食べられない時が多いです。
なので、亡くなった子が、たくさん食べている姿を見ると、
うれしくって、これからは好きなだけ食べてね!
って、お供えはお菓子やら、ご飯やら食べ物を持っていきます。
そして、たくさんたくさん 遊びたかったでしょう。
どんなに遊びたくても、
無菌室では、遊べるものが限られていて、24時間ベットの上にいます。
亡くなった瞬間から、体が楽になって、自由に飛び立ち、
好きなところに行けるようになります。
お父さん、お母さん、家族は悲しみの中にいるけど、
本人は楽しく過ごしています。
生まれる前に、お父さんと、お母さんを見て、
「このお母さんがいい!」と、
選んで産まれて来てくれたのなら、
きっと、天国にいっても、お父さんとお母さんを、
見ていてくれるでしょう。
天国に住んでいても、こちらが思いを馳せるときは、必ず答えてくれます♡
子どもは自分たちを置いて行ったのではないです。
病気になったのも、お母さんのせいじゃないのです。
初めからお互い約束して、合意の上でこの世にやってきたのです。
そして、必ず乗り越えられる 強い魂を持ったお母さんだから、
その子の母に選ばれたのです。
選ばれたお母さんです。
ご自分を褒めてあげてくださいね。
ちょっと長くなりましたが、つい、熱くなってしまいました。
11年の間に天国へいった子どもたちのこと、いつも忘れません。
虹の上から手を振っています。
最後までお読みくださりありがとうございます。
芳凰桜(ほうおう)かのん
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