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養生訓巻第一 貝原篤信篇録 総論上 ㉘ 鳳凰堂流解釈


[原文を現代文に改変]
養生の道がなければ、生まれつき強い人、若い人、元気旺盛な人であっても、寿命を保つ事ができず早世する人が多い。

これは天のなせる禍ではなく、自らのなせる禍である。

天年とは言い難い。

強い人は強い事にあぐらをかいて慎まないので、弱い人より却って早く死ぬ。

また体が弱く、飲食少なく、常に病が多く短命だと思う人程、かえって長生する人が多い。

これは弱い事を恐れて慎むからである。

このような理由から、命の長短は身の強弱によらず、慎むか慎まないかが関わっている。

白楽天の言葉に福(さいわい)と禍とは慎むと慎まざるにあり、と言うものがあるが、まさにこの事と同じである。

鳳凰堂流解釈
禍福は糾える縄の如しという言葉がありますが、禍福を決めているのは自分自身。
今だけをみるか、過去と未来を通して今をみるか。

思考の熟成度によって変わります。

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