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鍼灸大成 巻一 鍼灸直指 鳳凰堂流解釈②

原文

西方者,金玉之域,沙石之處,天地之所收引也。其民陵居而多風,水土剛強,其民不衣而褐薦,其民華食而脂肥,故邪不能傷其形體,其病生於內,其治宜毒藥。故毒藥者,亦從西方來。

鳳凰堂流意訳

西方は鉱物が多く、石や砂の地域であり、天地が收引するところでもある。その地域に住む人は丘陵居にすむ為、風を受け、水や土の影響が強く、服を脱げば褐色の肌で、飲食も油の多い肉食が主体になりやすい。以上の状況から、邪気は身体を傷つけにくいが、病は体内から生まれる。その為、毒薬で治療する方が良く、毒薬は西から来ている治療法と言える。

鳳凰堂流解釈

異法方宜論では、東西南北及び中央でのそれぞれ適した治療法とその地域の特性が語られている。

今回は西に住む人達であるが、砂漠や岩が多いのが西地域は乾燥し、外的環境が良くないからこそ、身体の外側は硬く防御力が強い反面、味の濃いもの、油ものの摂取が多い為、体内の毒を排出する必要があり、毒薬(今で言う漢方)を摂取する事で治療としていたことが書かれている。

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