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養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈㉔




原文を現代文に改変

老後官職なき人は、つねに只わが心と身を養う工夫を専らにすべし。老境に無益のつとめのわざと、藝術に心を勞し、氣力をついやすべからず。

鳳凰堂流意訳

老後、とりわけ公的な仕事、役職がない人は、常にただ自身の心と身体を養う工夫だけに専念するのが良い。老いに鞭打って無駄な勤めをしたり、芸術に心を動かして、気力を浪費してはいけない。

鳳凰堂流解釈

これに関しては、貝原益軒とは意見が違います。

公的な仕事も役職も現在はただ個人の利益を得るだけの事が多い為、老人は如何に目下の人を育て、伝えるかが仕事。いち早く引退、退職できる人が素晴らしい。

無駄な勤めはしない方が良いが、いくつになっても本人の心を動かして生命を謳歌する事は死を覚悟さえできていれば良いと考えます。

この年になると如何に死ぬか、それを見せる事で周囲に人は必ず死ぬ、自分の人生と終始、生死を見つめる機会を与える事だと思っています。

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