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老子道徳経と中医学的身体観㊸


副題

第四十三章

副題 徧用

中医学的身体観としては、

陰陽相済、水火既済、心腎相交等と近く、

上下相随、左右相随として身体(形)は動き、気はそれに随って動く(陰主陽従)事。

太極拳、八卦掌等はこの規則を守った身体動作であり、八極拳や形意拳等は更にコンパクトに直線に見えるまでに練ったものだと思っています。

鳳凰堂流解釈
無、柔という考えと有、堅、形という考えを重ね合わせている事は、無極と太極の関係性に似ている。


鳳凰堂流意訳
世の中にある柔らかいものは堅いものを貫き通す。

形がないものは形があるものを貫き通す。

ここから、私は無為が有益な事を理解している。

言葉を発する事なく教え、無為であることの有益性は、天下に比類なき優れたものである。


直訳
天下の至柔(しじゅう)は天下の至堅(しけん)を馳騁(ちてい)す。無有は無間に入る。吾ここをもって無為の益あるを知る。不言の教え、無為の益、天下これに及ぶもの希(まれ)なり。

原文
天下之至柔,馳騁天下之至堅。無有入無間,吾是以知無為之有益。不言之教,無為之益,天下希及之。

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