東垣十書 巻之六 辨惑論 ②鳳凰堂流解釈
原文抜粋
苟飲食失節、寒温不適則脾胃乃傷。
喜怒憂恐勞役過度而損耗。元氣既脾胃虚衰、元氣不足而心火獨盛。
火者陰火也。起于下焦。系繋于心。心不主令。相火代之。
相火下焦包絡火、元氣之賊也。火與元氣不能兩立。
鳳凰堂流意訳
飲食に節度がなくなると、外的環境、気候の寒温とその人の身体の熱とのバランスが崩れ、脾胃が傷つく。
喜怒憂恐等の七情や過度の労働によっても脾胃の機能は損なわれる。元気は脾胃が弱くなる事で不足し、反対に陰陽のバランスが崩れて、心火が独り盛んとなる。
火とは陰火を指し、下焦から始まって心に懸かり繋がっている為、心が正常な機能を発揮できなくなり、相火がこれに代わる事になる。
相火が下焦で陰火(元気)を包むと、元気にとっては邪魔になる。
相火と元気が両立して働けない理由でもある。
鳳凰堂流解釈
この段落は勝手に言い換えた文が多々ある為、とりあえずはそれぞれが解釈した上で実践、臨床を通して再考する方が良いと考えています。
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