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養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈㊺


原文を現代文に改変

生薑を片とするは、生薑根には肢(また)をたてに長くわるに、大小にしたがいて、三片或いは四片とすべし。たてにわるべし。或いは問、生薑、醫書に其おもさ幾分と云わずして、幾片と云は何ぞや。答曰、新に掘り出せるは生にして、おもく掘りだして日をへたるは、かわきてかろければ、其重さ幾分と定がたし。故に幾分は云わずして幾片と云。

鳳凰堂流意訳


生姜を片にする際には、生姜の根は肢(また)をたてに長く割って、大きさに従って、三片或いは四片とする。たてに割る事。

生姜は医学書には重さ何分と書かずに何片と書かれているのはなぜか。

それは、新たに掘り出したものは生にして重く、掘りだして日が経ったものは、乾いて軽い為、重さ何分とは定がたい。この理由から何分とは書かずに何片と書かれている。

鳳凰堂流解釈

生姜の助数詞(中国では量詞)についての疑問と回答が書かれています。

意外と知らない事です。

鳳凰堂は当たり前に考えていたので、目から鱗が落ちました。

鍼では、文献によっては〜呼と書かれています。

患者が呼吸する間、置鍼しますが、いつの間にか定量化の為に何分に置き換わっています。

鳳凰堂では、この2法は補泻、その人、番手によって変えています。

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