養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈⑩
原文を現代文に改変
老人はことに生冷、こわき物、あぶらけ粘く、滞りやすき物、こがれて乾ける物、古き物、くさき物を忌む。
五味偏りなる物、味よしとても多く食うべからず。
夜食を殊に心を用いて慎むべし。
鳳凰堂流意訳
老人は特に生もの、冷たいもの、硬いもの、脂っこいもの、粘るもの、滞りやすいもの、焦げたもの、乾いたもの、古いもの、臭いものは避けること。
五味が偏ったものは味が良くても多く食べてはいけない。
夜食は特に気をつけて慎むべきである。
鳳凰堂流解釈
老人は脾胃が弱いと書いていましたが、年齢に限らず脾胃が弱い人は上記の食には気をつけた方が良いでしょう。
若く脾胃が強い人は、弱くなっても気づかず、食を変えずに病が伏せられている人が多いように感じます。