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045_『短編画廊 絵から生まれた17の物語』 / ローレンス・ブロック他

これぞ、文学の魔法。

魔法のような作品は確かにこの世には存在していて、自分にとってはガブリエル・ガルシア・マルケスの『百年の孤独』がその筆頭。

今でも思い返す。あの感覚。

この『短編画廊 絵から生まれた17の物語』にも魔法は存在していて、それは言うなれば文学と芸術の魔法。

画家エドワード・ホッパーの絵画から生まれる作品。参加した各作家はそれぞれホッパーの作品を1枚選び、そこからインスパイアされた短編を執筆する。

1枚の絵からこんなに豊かな色彩に富んだ物語が生まれるなんて。まるで絵画の方が後から存在しているかのようにも思えてしまうくらい一体化している。そして、どの作品を個性が際立っていて読み応えも十分。

何よりも面白い。これは多くの人に手に取ってもらいたい作品。


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