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ふざけた生活はつづく/星野源 Reassembly(1/28)

皆様こんにちは。
ほうき星ですわ。ご機嫌麗しゅう。

直近はライブレポートなど書いておらずもっぱらふざけ切った内容で日記を書いている気がするので、ここで先日横アリで開催された星野源「Reassembly」のライブレポートを書いていこうと思います。

僕が現在住んでいる千葉市から横アリまでは2時間以上かかるので、距離キショいなと思いながらも1人で参戦しました。

横アリに着くと人が波となって入り口に押し寄せています。
開場すると、物売るってレベルじゃねえぞ!ぐらい人が列をなして詰めかけます。

口のヨレ具合ほんますこやで


そこからは激高の昼飯を食べたり、暇すぎてトイレに3回行くなどして時間を極限まで潰しました。
飯高すぎるやろ。僕が啓蒙しないと世の中の人は気付かず、黙認して、そのまま死ぬのではないかと強い気持ちを持ちました。

900円


3階席なのに近いッ!


そうこうしていると僕の横の席にギリギリ間に合ったと思しきお姉さんが「すいません!」と座りました。「あー全然大丈夫ですよ!」と伝えてから「この人にいつ話しかけよう」と頭を悩ませていると「どこから来られたんですか?」と声をかけてもらいライブが始まるまで語らいました。

※ここからライブでやった曲を感想交えながらお伝えするのでネタバレきっついわ〜の人は閉じて宇宙の始まりについてでも思いを馳せててください。

1.化物
星野源が、3rdアルバム「Stranger」のレコーディング当日の朝まで自分の頭を殴りながら腐心してできた曲。
中村勘三郎へ宛てた曲でもあり、そのレコーディングが終わって拍手で大団円となっている時にスタジオの外に這い出てきてくも膜下出血で倒れます。
術後は苦心しながら復帰へと道を歩んでいったわけですが、そこで「化物」を自分と重ね合わせます。
その後病院のベッドで制作した「地獄でなぜ悪い」ものちに自分へ宛てた曲となり不可思議な縁を感じるのですがそれは長くなるので別の話で。
「STRANGER IN BUDOKAN」にて復帰した星野は1曲目に「化物」を披露します。
今回のライブではその時のことが全て思い出されて涙ぐんでしまいました。
「Reassembly」はファンクラブ会員限定のライブなので聞いたファンの方々は聴いてありありと思い出された方も多くいるのでは?と思います。

すいません。思い入れがあまりに強すぎてもう960字も書いてもうてます。

2.桜の森
くも膜下出血で病床に伏していた星野は、音楽を聴けなくなってしまいます。夜中の散歩が好きなのでiPhoneを持ってなんとなく外に出てふと聴いたランダム再生の一曲目がPrinceの「I Wanna Be Your Lover.」という楽曲で、そこで心のもやが晴れたような感覚を覚えます。
そこから想を得てできたのが「桜の森」というブラックな、明るい曲調のナンバーになります。
全ては1曲目から繋がっているのをまざまざと感じました。
そして長岡亮介がひたすらにカッコ良く最高のアレンジでした。

3.ミスユー
星野源屈指の名作と言われる4thアルバム「YELLOW DANCER」に収録されている、曲です。
リリース当時高校生だった僕は勉強に明け暮れており、ライブに参加していなかったため生でこの曲を初めて聴くことになりました。
ここら辺でドカンと売れたので、「ああ、スターになってしまわれた」と落胆したのを覚えています。
今でもその記憶は「YELLOW DANCER」収録曲を聴くと鮮明に思い出されどこか切なくなるのです。

4.Present
5thアルバム「POP VIRUS」の中の一曲。ファンには最高の選曲です。武嶋聡の演奏が光ります。「YELLOW DANCER」から「POP VIRUS」への流れで、特に変化を感じる楽曲です。
煌びやかな黒人サウンドから、等身大なブラックミュージックへ。「Stranger」の流れを汲んでいる匂いがします。

5.不思議
星野源が結婚して一昨年の5月を思い出します。ここで源ロスが起きて聴けなくなった人も多いのではないかと思います。僕の男友達は星野源のことが好きすぎて聴けなくなったって言ってました。乙女じゃんか。
ちょうどこの頃は彼女と別れる否か悩んでおり、バイト前のセブンイレブンで狂いそうになりながらも平穏を保つために聴いていました。
就活するか研究するか思い悩み、板挟みになりながらも平静を装って釣りに毎日出向いて己と向き合っていた頃です。
その当時の自分から、今のよく分からない仕事をやっている僕をフィルムにして投影しているような、歌詞関係なくどうしても自分と重ねてしまう曲です。

6.うちで踊ろう
武嶋聡のソロがカッコ良すぎて笑ってしまいました。これ、明らかにライブで映える曲です。
コロナ禍で生まれた音楽が、紅白で煌びやかにアレンジされ目の前で鳴っていることとライブ当日から奇跡的に客席からの声出しがOKになって規制緩和されたことが重なり、感動しました。

7.Continues
これは「恋」のシングルを買っていれば皆知っている3曲目の音源ですね。
歌の中で出てくる「はらいそ」という言葉は細野晴臣の楽曲「はらいそ」から取られたものであり、調べてみるとポルトガル語で「楽園」の意味を持つそうです。
当時この曲がリリースされてなぜかテレビに付属のHDDでCDを回して聴いていた僕は、この「はらいそ」という言葉の意味を自分なりに解釈しており曲調から「ふんわりとした良い未来」みたいなニュアンスで捉えていました。
それをここでやるのか!と驚きが混じり一気に当時へと引き摺り戻されたような感覚に陥りました。
受験を切り抜ければ、そんな「良い未来」に近付ける気がしてがむしゃらだった思い出が想起されます。

8.SUN
言わずもがなリリースから少しのタイミングを経て爆発的なヒットを記録したナンバーですね。
ご存知の方が多いと思いますが、『日村さん42歳誕生日の歌』というバナナムーンGOLDで披露した曲が元になっています。
そのため元は日村=『SUN VILLAGE』でリリースしようか迷ったという逸話があります。
個人的にはヒットしてかなり凹んでいた記憶があります。
俺の源を返せ!キエーーー!と発狂しつつも名曲なので繰り返し聴いていました。
星野源自身ストリングスの扱い(指揮)に長けているのはもちろん、ダンサブルな音楽を制作するのが上手いなと高校生の時分に思いました。
気付いたら僕もパフォーマンスを聴きながらダンスしていたので、「前におるデカブツ、踊っててキモい」と噂されるのは必至でしょう。

ここからコアなファンへ向けた音楽を2曲やるとのアナウンスがあり、

9.ある車掌
10.日常

の披露がありました。
9.ある車掌
は「Stranger」でCDが擦り切れるほど聴いていましたし、
10.「日常」は2ndアルバム「エピソード」でもっぱら聴いていました。
特に「日常」は高校生の多感な時期に思い悩んでいた僕に「みんなが嫌うものが好きでもそれでも良いのよ みんなが好きなものが好きでも それでも良いのよ」と諭しかけてきて、何か肩の荷が降りたというか許されたみたいな気持ちになったのをよく覚えています。
大学生になっても拙いコピーをギターでやったりして思い出の深い一曲です。

11.喜劇
今回のベストナンバー。ボロ泣き。
1stアルバム「ばかのうた」や「エピソード」の匂いが下地にあってその上で今の星野源が創造した曲が鳴っているという二層構造を感じられて胸を穿たれた曲です。ふと顔を見せる、昔の星野源に戻ってこいと肩を掴まれて呼びかけられているような感覚。
今回のライブで聴けて最も嬉しかった曲です。

12.Hello Song
ACジャパンのCMとして初めて聴いてから2.3年の時を経て『POP VIRUS』に収録され購入当時は何度もリピートして聴いたものです。やはりストリングスが力強さを持ってこの曲に「色」を与えています。
ドームツアー「POP VIRUS」以来に生で聴き、その時も最後で演っていたこと、
1人で名古屋ドームに4時間かけて下道で行ったこと、イオンの駐車場に停めてたら2時間半で5000円請求されたことなど、余計なことまで思い出されました。
曲に罪はない。ただイオン、お前はダメだ。

他にも君バラやREALなど定番からライブ初出しの曲まで堪能し、最後はニセさんによる

異世界混合大舞踏会で終幕を迎えました。
実はこの曲、あまりピンときてなかったのですがライブでこんなノれんの?最高な曲じゃねえか。と盛り上がりまくりました。
そこから毎日リピートしています。
披露前のトークコーナーでジャンボ(三浦淳悟)さんが最もベースで難しい曲と名前を出していました。
確かに、というかどの楽器もえげつなく難しい気がします。
今回聴いた中で最も手数が多い曲ではないかと思うくらい一粒の音が雨のように降り注ぎシャンパンを浴びてるかのような感覚に陥りました。

その後は星野源から挨拶があり、終演。
途中彼自身泣いていたのが非常に印象的でした。
普段表で絶対に泣かない分が溢れていたので、ファンも一同号泣して鼻すすりの音が至る所から聞こえました。

金テもありがとう。

終演後は隣の方と駅まで歩きながら、星野源について熱く語らっていたのですが頻繁にラインを見ており俺のこと嫌いなのか?と疑心してしまいました。
駅周辺になると解散ムードになるかと思いきや、「飲み行こ!」と言い出しました。温度差怖いって。
実はもう1人後輩を連れてライブに来ていたらしく3人で飲もう!ということになりました。
全員九州生まれ九州育ちということでノリがよく合い、ちょっと僕がおもろ話をしただけで爆笑してくれたのでこんな朗らかな人たちと絡まりてえ!と思いました。犯罪者予備軍の思考。
なんなら翌日は鎌倉に2人で旅行に行くらしく、君も来なよ!と誘ってもらいました。どないよ。

というわけで泥酔して帰宅したわけですが、コロナで抑鬱状態になっていたところから解放されたのでかなりはっちゃけてしまい、2日目も同行することにしました。(つづく)

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