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【小学部】テーマ授業 言葉編 を実施しました!

小学部では、3学期に「言葉編」を実施しました!
今回は、全3回にわたる授業の内容や子どもたちの様子についてレポートしていきます。

1学期は地球編、2学期は音楽編を実施しました。
こちらもぜひご覧ください!

言葉編とは?


今回は「言葉」をテーマに、その起源まで遡り、

「どのようにして人間は言葉を使うようになったのか」
「我々はどのように言葉を使っていくべきなのか」

という問いに触れながら、言葉が持つたくさんの力のうち、2つに焦点を当てました。

第1回 言葉とは

なぜ言葉が出てくるようになったのか?
人間が現在まで生き残ってきた理由と絡めながら紹介します。実は、私たちホモ・サピエンスが今日まで生き残っているのは、言葉があったからなんです。

言葉は、人間にしか使えないもの。私たちが将来の夢を話したり、過去の嫌なことを話したりできるのも、言葉があるから。動物たちは存在のアピールはできますが、過去や未来を語ることはできません。

第2回 言葉の力①「共感を生み出す力」

流行語クイズを通して、言葉が持つ力の1つ目である「共感を生み出す力」を伝えていきます。
ここでの共感とは「同じものを想像していること」。例えば、みなさんは「エモい」の意味を解説することができますか? 

若者言葉や、子どもたちが学校で使っている言葉は、同じ状況を想像することができるから使われている。その言葉を使う状況にいなかったり、その意味を共有できなければ、共感は生まれません。

そして、共感は同心円状に広げることができます。
身近な友達や家族、まちの人、世界の人など、自身が発した言葉の影響は、どこまでも伝わっていきます。

第3回 言葉の力②「ものの見方を変える力」

3回目は、最近の社会問題に対する言葉を素材に、
2つ目の力である「ものの見方を変える力」を伝えていきます。

例えばSDGsという言葉。貧困や環境問題を言語化することで、社会全体がそれを「問題」と捉えることのできた一例といえます。
今まで気づかれていなかったことが、言葉によって明らかになる。世の「一隅を照らし」、新たな気づきを生む。これこそ、言葉によって「ものの見方を変える」ということでしょう。

最後に


全3回の授業を通して、言葉の歴史や力を学び、「言葉とは何なのか」を考えてきました。授業の中では伝えることができませんでしたが、もう1つ紹介したかった言葉の力は「社会を前に進める力」です。

中国の偉人である嬴政は、言葉によって理論を組み立て、想いを伝え、士気の下がった兵士たちを鼓舞しました。

「この決戦の地で、共に戦えることを誇りに思う」

これが部下たちに使命感を持たせ、敵に立ち向かう勇気を与えました。

1人の人間が発した言葉によって、多くの人の気持ちが動かされた事実は、「社会を前に進めた」と捉えていいのかもしれません。

これらの力を知ることで、私たちが伝えたかったのは「人間にとって言葉は最大の武器」ということです。
人間にしか使えない言葉の力を使って、少しでも、周囲を幸せにすることはできるはず。

子どもたちには、言葉の力を信じ、自らの言葉を洗練させ、誰かのために使ってほしいと願っています。

授業でのメッセージを通して、
子どもたちに授業を聞いてどう思ったかを問いました。
彼ら彼女らが普段使っているものだからなのか、真剣に向き合う姿がみられました。

以下、子どもたちからのコメントです。

「ちゃんと、言葉をあつかい自分の気持ちを正確に伝えられるようにできるようがんばりたいです。」
「言葉ひとつでいろいろなことができ、うごかされるということが分かった。」
「共感や社会を変えたいと思った。言葉を使い、社会のへんけんを無くしたい。」

このように、今後も授業を通して、
子どもたちにたくさんのメッセージをお届けしていきます。

テーマ授業は、来年度も実施予定です!お楽しみに!


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