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子どもの言葉の眺め方
今日はちょっと雑談めいた話。大学院からの友人である、発達心理学者の萩原広道さんの2年前のインタビューが面白いよ、という話をしたい。2年前の記事を語るにしては、今さらの感もあるが、研究の面白さと時間経過はあまり関係がない。
ついに単著本が出ます!!!
— Hiro Hagihara, PhD|クラファン挑戦中 (@hagiharahiro) February 28, 2024
『子どもとめぐることばの世界』
(ミネルヴァ書房)
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表紙イラストはなんと「保育士でこ先生」でおなじみのでこぽん吾郎先生 @Dekopon_56 に手掛けていただきました! pic.twitter.com/eXYSgVf0sn
萩原さんは言語発達の研究をしていて、今は大阪大学に勤務している。今現在の萩原さんがどんな研究をしているのかわからないけれど、院生時代は研究室の壁などないかのように、よく会って話をしていた(研究の解析に関する部分や、言語発達の先行研究についてはほぼわからないので、実際には分厚い壁もある)。
今回話したいのは、萩原広道さんの仕事がどのように面白いのかということ。そして、彼の新刊の宣伝……。
仕事や家庭で子どもに接する人はもちろん、そうでない人も、かなり面白がってもらえるような研究内容なので、こうして筆を取っている。簡単に本文でも説明はするけど、詳しくはご本人のインタビューをみてほしい。
大抵の言語では子どもは名詞から覚えるとされている。
言語発達の過程で、子どもが分かるようになる言葉や言えるようになる言葉には、ある程度の順序性があることが知られています。例えば、「コップ」「クック」(靴)などの“モノの単語”は比較的早く覚えられることが分かっています。それに比べると「飲む」とか「履く」といった“行為の単語”は習得の難易度が高いんです。
そういうわけで、人々は「子どもは名詞から覚える」と考えてしまう。しかし、そうだろうか?と問い返したのが萩原さんの研究だ。
音声として名詞に相当するものを話していたとしても、「名詞として」話しているとは限らないのではないか。つまり、「コップ」や「靴」として私たち大人が知っているあの物理的対象のことを指しているとは言えないのではないか、と。
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