安くて一番うまい八宝菜の作り方

はじめに

八宝菜を作っていくが、まず具材を8個集めようとした人、そんなの必要ありません。そういう人は面倒な完璧主義か、なんらかの収集癖があるので作る前に自分を顧みましょう。でもそんな人の事、嫌いではない。あと申し上げておきたいのは、なんでも上手く作れちゃうよって料理に自信をお持ちの方はただ隠し味にオタフクソースいれてみて!超うまいから、で終わりなのでこの先読まなくていいと思うわ。それでも読んでくれるのなら好きです。

用意するもの(4人分の材料)

生姜 何かしら中華スープっぽい素 サラダ油 ごま油 片栗粉 豚コマ オタフクソース(なければウスターでもとんかつでもいい)     オイスターソース 醤油 塩 胡椒

野菜 玉ねぎ一個 チンゲンサイ一つ 白菜大きいものなら外側4から5枚くらい 人参半分

全部切りますが人参は薄め、他は少し小さめに切る。野菜の気持ちになって大体似たような時間で火が通るんじゃないかというくらい。均等に小さめに切る理由は、でかいと例えば口に白菜しか入らない事態が起こる。それはもう八宝菜ではなく白菜。何を言ってるかよくわからない人は柿ピーを食べる時に柿とピーを一緒に食べる人の気持ちがわからないと思う。

生姜はみじん切り

野菜と生姜を全部フライパンに入れたら油を適量上からかける。油をかけるが、菜箸で混ぜたらすぐこぼれる程の野菜の量は多すぎる。山盛りにしてはいけない。野菜はカサが減るからという迷信は迷信ではなく本当だが、今回カサががくんとなくなる野菜はチンゲンと白菜の先っちょくらいだ。

火をつける前に

待つんだ、先に火をつけるとは言ってない。ざくっと混ぜて全体に油を回して火をつける。弱火で。何が本当の強さなのかみたいな少年誌のバトル漫画によくある葛藤などここではいらない。野菜の旨味を守る事が本当の強さだ!いや、弱火で。

弱火で簡単に焦げる事はないから放置しつつその間に肉を切る。豚肉も小さめだ。大きくても先に切った白菜先輩やチンゲンサイ先輩の軸のところよりは大きくしてはいけない。出る杭は打たれる。

豚肉の下味は塩胡椒と醤油と酒なんかを、ほんの少しだけまぶしてほしい。それだけでおかずになるほど味をつけてはいけない。

野菜は気が済むまで炒めればいいが完全にしんなりさせなくてもいい。食感を大事に6〜7分にしてほしいが、柔らかい野菜が好きならしんなりさせたっていい。

味をつける前に

ここで面倒がらず野菜を全てフライパンから取り出す。ここだけは手間だけど本当にお願いします。それからお気づきだろうが、ここまで野菜に塩分を与えてない事が大事。野菜から水を出さない。

盛り付ける予定の皿か個別盛りにするなら何かボウルとかに。

空になったフライパンで豚肉を炒める。くっつくようなら少し油を。

火を止めて1

豚肉に火が通ったら一旦火を止めて野菜をフライパンに戻す。

そしたら調味料の調合に移る。

調味料は普段から料理する人は自分の加減でやってもらいたい。そこにオタフクソースを4人分なら大さじ1程度加えるだけでいい。騙されたと思ってやってくれと言われてやってみた結果騙されたとわめいた人をこれまで見た事がないだろう?大丈夫だ。

調味料の調合4人分

(どうしていいかわからない人、または八宝菜の新しい世界を知りたい人向け)

水 フライパンの全材料が大方肩まて浸かるくらい。300から400ccかな

スープの素 大さじ1

オイスターソース 大さじ1

オタフクソース 大さじ1 ※もしウスターやとんかつ用を使う時は香りや酸味が強いので小さじ2で様子見て。

醤油 小さじ1

塩 調整 ひとつまみずつ入れて味見して

加減が下手な人は水も調味料も全部ボウルに混ぜて味見してみる。うっす!となれば塩を少しずつ加えてみる。よくやりがちなのがここで塩ではなく中華スープの素やオイスターソースなど旨味をガンガン入れていく事だが、やめといた方がいい。確かに塩分もあるから味は整うが、調味料の旨味が強すぎると最後まで美味しく食べれないと思っている。一口目を食べた時に口の中でそれぞれの旨味を探せるくらいがちょうどいい。素材が持っている味と自分の舌を信じて進むんだ。

ここまで野菜には一切塩分を加えてないので舐めてみて一人前食べ続けられる塩分に調整する。想像するんだ。最後の一口を。

火をつける

肉を焼き、野菜を、戻したフライパンに戻り調味料と水を入れて火をつける。混ぜる。

火を止めて2

煮たってきたら一旦火を止めて、水溶き片栗粉を入れてよくかき混ぜる。

はい、ここでも料理慣れしてると火を止めなくても大丈夫ってぐつぐつの中に入れちゃいがちだけど火を止めよう。片栗粉は熱いのに入れたその瞬間から糊化して固まって行く。結果ダマができて味もムラができ不味くなる。水と片栗粉は2:1とかでいい。上手になれば水が少ない方がいいが扱いにくい。入れながらすぐ同時にとにかくよく混ぜる。

火をつける

混ぜてから火をつける。混ぜながら再度ぐつぐつしたらごま油を少し入れて混ぜて完成。書くのに思ってたのより5倍時間がかかった。長かった。

とにかく普通に作ってオタフクソースを隠し味に入れてみてって話だったのがこんな大作になるとは。

なお、そのアイデアは八宝菜 隠し味で検索するとすぐ出てきますのでオリジナルでもなんでもないです、はい、ごめんなさい。

ただ!もしこれまで上手に八宝菜作れた事ない人はこの通りにやってみてほしい。たけのこやキクラゲなんかなくても野菜の食感が良く、今まで食べた中で一番うまい八宝菜😋になるはず。ご飯にかけたら中華丼。麺にかければあんかけなんとか。

はー、疲れたからセブンに中華丼買いに行ってくるわ。最後まで読んでくれてありがとう。










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